今回は「一瞥」「鶯遷」「鯰」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「一瞥」
「一瞥」と書いて、なんと読むか分かりますか?
「見る」という漢字は入っていませんが、「目」という漢字が入っているので、目で見ることで間違いありません。
さて、「一瞥」と書いてなんと読むでしょうか?
「一瞥」読み方のヒントは?
「一瞥」は、ズバリちらっと見ることです。
ちょっとだけ見ることを「一瞥」と言います。
いわゆる「チラ見」!
したこともされたこともありませんか?
「大好きな彼は私に一瞥もくれずに通り過ぎた」なんて切ない片思いから、
「一瞥しただけでその人の事が分かる」なんてことも。
「相手を一瞥する」というのは、一目で判断してしまうという事であり、相手の事を一瞥してから何かを言い出すなんて失礼もいい所です。
言われた方からすれば、舐められているという事がよく伝わってきます。
嫌いな人でない場合は、一瞥だけではなく軽い挨拶や会釈などもつけた方がいいでしょう。
「一瞥」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「一瞥」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いちべつ」
です!
「瞥」という漢字が、すでにちらっと見るという意味です。
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「鶯遷」
「鶯遷」の読み方をご存じですか?
「鶯」は鳥の「うぐいす」をあらわす漢字ですが、音読みはあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「鶯遷」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「お○○○」の4文字
- どちらも音読みです
- 逆の意味は「鶯谷」になります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鶯遷」の読み方、正解は・・・
正解は
「おうせん」
です!
「うぐいすが深い谷から出て、高い木に移る」という意味が転じて「出世する(高い位置に行く)、試験に合格する」という意味合いで使われることが多いです。
逆に「うぐいすが谷にいること」は「世に名を知られず、出世していない」という意味になります。これは「鶯谷(おうこく)」と言われます。どちらも中国最古の詩集といわれる「詩経」にある漢詩から来た熟語になります。
東京に「鶯谷(うぐいすだに)」という駅名があります。こちらは元々の地名ではなく、江戸時代に寛永寺の住職が京都のうぐいすを放鳥し、うぐいすの名所になったことから名付けられたと言われています。京都のうぐいすは東京のうぐいすより早く鳴き始め、声も東京のうぐいすより美しいとされていたそうです。「鶯谷(おうこく)」とは直接関係ありませんが、鶯谷近辺には正岡子規など多くの著名な文人が住んでいたというのも興味深いですね。
出世した人や試験に合格した人を祝福することを「鶯遷を祝う」と言います。
身近な人のお祝いをする時、是非使ってみてくださいね。
最後はこの漢字!「鯰」
「鯰」の読み方をご存じでしょうか?
「魚+念」で「ぎょねん」と読むのはもちろん間違いです。
しかし、魚編なので魚の種類の名前には違いなさそうですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鯰」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 肉食性の淡水魚
- 地震を予知すると言われています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鯰」の読み方!正解は!?
正解は「ナマズ」です!
「鯰(ナマズ)」は、古来より地震を予知する魚として知られています。
3つめのヒントでほとんどの方が正解できたのではないでしょうか。
大地震の直前にナマズが異常行動をとったという例はたくさんのこされていて、地震を予知する能力があるというのは、迷信ではないようです。
ナマズは水底の土に体を密着させているため、わずかな揺れをすばやく察知できるのでしょう。
地震の時に発生すると言われる電磁波を感じ取っているという説もありますが、科学的な裏付けはされていません。