今回のお題は「奈落」「縄矩」「老者舞」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「奈落」
「奈落」と書いて、なんと読むか分かりますか?
表現として「奈落の底」とか「奈落の落とし穴」とかよく使われていますよね。
使った事はあるかも知れませんが、「奈落」って何のことか知っていますか?
それでは、「奈落」と書いてなんと読むでしょうか?
「奈落」読み方のヒントは?
誰でも「奈落」のイメージは合っていると思います。
これ以上どうにもならない、どんづまり、どん底という意味です。
「奈落の底へ突き落される」なんて言い方もありますね。
どこまでも深い闇に落とされるようで、とても怖いです。
実は「奈落」は仏教でいう所の地獄の事でもあり、地獄に落ちることを奈落に落ちる、奈落に落とされる、地獄での苦しみを例えて「奈落の苦しみ」などと言います。
どちらにせよ、奈落はこれ以上はない酷い状態という意味には変わりはないです。
「奈落」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「奈落」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ならく」
です!
ぜひ、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「縄矩」
「縄矩」の読み方をご存じですか?
「縄」は訓読みで「なわ」、「矩」は「距」という字に似ていますが「なわきょ」とは読みません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「縄矩」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「じ○○○」の4文字
- どちらの字も音読みです
- まったく関係ない英語と同じ発音です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「縄矩」の読み方、正解は・・・
正解は
「じょうく」
です!ジョーク(冗句)とは無関係です。
「縄」は「墨縄」のこと「矩」は「さしがね」のことと説明がありますが、これだけではわかりづらいですね。
似たような四字熟語に「規矩準縄(きくじゅんじょう)」「鉤縄規矩(こうじょうきく)」などがあります。それぞれの字に
- 縄(墨縄)・・・直線を引くための道具
- 矩(さしがね)・・・直角に曲がったものさし
- 規・・・円を描く道具。コンパス
- 準・・・水平をはかるための水盛(みずもり)
- 鉤・・・先の曲がったかぎで曲線を描く道具
という意味があります。共通点は「ものを測ったり、正確に描いたりする道具」ということですね。これが転じて「縄矩」「規矩準縄」「鉤縄規矩」いずれも「規律」「標準」という意味を持っています。文字をひっくり返した「矩縄」という熟語が使われることもありますが、同じ意味になります。
「縄矩」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。
最後はこの漢字!「老者舞」
日本各地にはさまざまな難読地名がありますが・・・
とくに難読地名が多いのは北海道ではないでしょうか?
「留寿都(するつ)」や「長万部(おしゃまんべ)」などはもはや有名な北海道の難読地名ですが、まだまだありますよ!
今回の問題は、「老者舞」です。
もちろん「ろうじゃぶ」「おいものまい」ではありません!
何と読むのか?
さっそくみていきましょう。
「老者舞」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
北海道に難読地名が多い理由として、アイヌ語が由来の地名が多いことが挙げられます。
そして、「老者舞」も由来がアイヌ語の地名なんです。
そこで、その由来となったアイヌ語をヒントにします!
「老者舞」の由来となったアイヌ語は、「オ・イチャン・オマㇷ゚」です。
オ・イチャン・オマㇷ゚、オ・イチャン・オマㇷ゚、オ・イチャン・オマㇷ゚・・・
何度も繰り返し唱えていると答えが分かるかもしれません。
「老者舞」の読み方の答えは・・・
正解は、「おしゃまっぷ」でした!
北海道釧路郡釧路町にある「老者舞(おしゃまっぷ)」は、海に面した町です。
アイヌ語の「オ・イチャン・オマㇷ゚」は、「川尻に鮭鱒が卵を産むところ」を意味しているんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!