今回は「股肱の臣」「往生際」「痞える」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「股肱の臣」
「股肱の臣」の読み方をご存じでしょうか?
そのままスラッと読めば「またひじのじん」になりますが、これでは意味がわかりませんよね。
古い慣用句で、今でもスピーチなどで引用される言葉ですよ。
日常では耳にしないので難しいかもしれませんが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「股肱の臣」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇の〇〇」
- 「股肱」とは手足のこと
- 「腹心」や「懐刀」に似た意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「股肱の臣」の読み方!正解は!?
正解は「ここうのしん」です!
「股肱」の「股」は「足のもも」、「肱」は「ひじ」のことなので、「股肱」は手足という意味。
さらに「臣(しん)」は主君に使えるもののことです。
つまり「股肱の臣」とは、主君の手足となって働く信頼できる部下のこと。
「臣」を「じん」と読み間違いやすいので、注意してくださいね。
「股肱の臣」の類語としては、「番頭役」「右腕」「補佐役」「参謀」などがあります。
2問目はこの漢字!「往生際」
「往生際」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「じゅうせいさい」になりますが、もちろん間違いです。
特に難しい漢字は使っていませんが、読み難い熟語ですね。
おそらく多くの人が一度は耳にしたことのある言葉ですよ…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「往生際」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字
- 元々は仏教用語です
- 往生際が悪い
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「往生際」の読み方!正解は!?
正解は「おうじょうぎわ」です!
「際」を「ぎわ」と読むのが少し難しかったですね。
そもそも「往生」とは「死」を表しており、「際」は「間際(まぎわ)」のこと。
つまり「往生際」は仏教用語で「生と死の境界」という意味です。
往生際の類義語としては「いまわ」「死に際(しにぎわ)」「末期(まつご)」などが挙げられます。
また、よく使われる「往生際が悪い」とは「生への執着」が強いことで、転じて「あきらめが悪い」という意味になります。
最後はこの漢字!「痞える」
「痞える」の読み方をご存じでしょうか?
やまいだれに「否」と書くこの漢字は、見たことの無い方が多いかも。
「否」は「否定(ひてい)」の「ひ」や「否(いな)」と読めますが、「ひえる」「いなえる」はどちらも間違いです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「痞える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇える」の4文字
- 体調に関係する言葉です
- 「悲しみで胸が痞える」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「痞える」の読み方!正解は!?
正解は「つかえる」です!
「痞える(つかえる)」とは、病気や悲しみ、心配事などで胸がふさがった感じになることをいいます。
「痞」という漢字には「お腹の中にできる塊」という意味もあるので、それが転じて胸がふさがる感じになることを「胸が痞える」と表現するようになったのでしょう。
「支える」「閊える」と書いても「つかえる」と読むことができますが、この意味で使えるのは「痞える」だけです。