「残蟬」の読み方をご存じですか?
「蟬(蝉)」は虫の「せみ」という意味で「空蝉」という言葉もあるので「ざんせみ」と読みたくなりますが、違います。
それではいったい何と読むのでしょうか?
「残蟬」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ざん○○」の4文字
- 音読みです
- 同じ読み方をする言葉に「寒蟬」「蟬吟」などがあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「残蟬」の読み方、正解は・・・
正解は
「ざんせん」
です!
「蟬」という漢字は「せみ(訓読み)」の他に「せん(ぜん)」という音読みがあります。「残」はここでは「のこる」という通常の意味で使われています。
「残蟬」は、せみが鳴く季節(夏)を過ぎても鳴いているせみ、つまり秋まで生き残って鳴いているせみのことをあらわす言葉です。同じ意味の言葉に「秋蟬」があります。
「蟬」と季節
蟬は夏の一時期非常にうるさく鳴きますが、成虫になってからの寿命が短くはかない感じがするせいか、季節をあらわす言葉としてよく使われています。「蟬」そのものは「晩夏」をあらわしているそうです。
- 「松蝉(まつぜみ)」:日本では一番早く鳴きだすせみの種類。初夏の季語。
- 「春蝉(はるぜみ)」:最も早く鳴きだすせみ。松蝉と種類は同じだが、晩春の季語。
- 「蝉時雨(せみしぐれ)」:(梅雨が終わる頃)雨が降っているかのように大音量でせみの声が聞こえること。夏の季語。
- 「秋蝉(しゅうせん/あきぜみ)」:秋になっても鳴いているせみ。「残蟬(残蝉)」と同じ意味。
多くの季節に使われていますね。それだけ、日本ではせみが身近な存在だということでしょう。
秋になっても元気に鳴くせみを見かけたら「残蟬」の読み方と意味を思い出してくださいね。