漢字には、ときどき思いもしない読み方をするものがありますよね。
「戦ぐ」
もそのひとつ。
「戦艦大和」の「戦(セン)」や「戦う」など、日常的に使う漢字ですが、なかなか読めそうで読めません。
「戦ぐ」読み方のヒントは?
「戦ぐ」は、草や木の葉が風に吹かれ、揺れ動くさまを表すときに使います。
「秋風に揺られてススキが戦ぐ」
などなど……。
「戦」の字面から不穏な気配を連想してしまいますが、この読み方にはあまり怖い意味はありません。
おわかりでしょうか?
「戦ぐ」の読み方、正解は……
「戦ぐ」の正解は……
「そよぐ」です!
「風に揺られて草木が戦ぐ」は小説やお手紙、歌などでは定番の言い回しですよね。
「戦」には一般的な「たたかう」という意味のほかに「震える」の意味があります。
「草木が戦ぐ」と言う際には、後者の「震える」「振動する」が由来だと考えてよさそうですね!
ちなみに送り仮名を「く」に変えると、また別の読み方ができます。
「戦く」
読めますか?
こちらは「おののく」と読みます!
恐怖や不安で体がぶるぶると震えている様子を表します。
「そよぐ」と「おののく」
ぜひ覚えておいてくださいね!