「要津」の読み方をご存じですか?
「要」は「重要」などで使う漢字、「津」は地名や「津波」などで見かける漢字ですが「ようつ」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「要津」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「よう○○」の4文字
- 音読みです
- 「興味津々」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「要津」の読み方、正解は・・・
正解は
「ようしん」
です!
「要」という漢字には「大切なところ」という意味があります。
「津」という漢字は「みなと」「船着き場」という意味を持っています。
この2つの漢字を合わせた「要津」は、「交通・商業などの面で重要な港」という意味になります。転じて、「重要な地位」という意味で使われることもあります。
「正法眼蔵」における「要津」
鎌倉時代の仏法書「正法眼蔵」では「要津」が異なる意味で使われています。
「津」を迷いの海を渡る船着き場になぞらえ、「要」をさとりの彼岸に達するための重要な手段、方法としています。
似たような言葉として「弘誓の船」があります。こちらは「衆生救済の誓いによって仏・菩薩 (ぼさつ) がさとりの彼岸に導くことを、船が人を乗せて海を渡すのにたとえた言葉」とのことで、仏教においては「迷い」は海のように広く深く、さとりの彼岸に達するためには導いてもらう必要があるということなのでしょう。
元の意味から様々な意味に派生している「要津」の読み方を是非覚えておいてくださいね。