漢字読み講座

【今日の難読漢字】「廟議」「聯亙」「迺ち」あなたは何個読めますか?

今日の難読漢字は

「廟議」

「聯亙」

「迺ち」

の3問です!あなたは正しく読めますか?

難読漢字、1問目は「廟議」!

「廟議」の読み方をご存じですか?

「議」は「会議」などでよく使われる漢字です。「廟」は「广」を取ると「朝」という字に似ていますが、「ちょうぎ」とは読みません。

いったい何と読むのでしょうか?

「廟議」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○ぎ」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「霊廟」という言葉と同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「廟議」の読み方、正解は・・・


正解は

「びょうぎ」

です!

「廟」という漢字は「祖先の霊をまつる場所(みたまや、宗廟)」や「ほこら」という意味もありますが、ここでは「王宮の正殿」であり、政治を行う場所、つまり「朝廷」という意味で使われています。

「議」という漢字は「会議」などで使われるように「話し合う」「意見を言う」という意味があります。

「廟議」は「朝廷で評議すること」という意味で使われる言葉です。まれに「宗廟に関する議論」という意味で使われることもあります。

「廟議」と「朝議」「朝儀」

最初に「廟議」は「ちょうぎ」とは読まないと書きましたが、「朝議」という言葉があり、こちらは「ちょうぎ」と読みます。しかも意味は「廟議」とまったく同じです。まぎらわしいですね。

更に同じ「ちょうぎ」という読み方で「朝儀」という言葉もあります。こちらは「朝廷の儀式」という意味になります。更にまぎらわしいですね。

まぎらわしくて混乱してしまいますが、「廟議」の読み方と意味を是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、2問目は「聯亙」!

「聯亙」の読み方をご存じですか?

どちらもなじみのない漢字で「聯」は「聡」、「亙」は「互」や「瓦」に似ていますが、いずれもまったく違う漢字です。

いったい何と読むのでしょうか?

「聯亙」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「れ○○う」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「連亘」とも書きます

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「聯亙」の読み方、正解は・・・


正解は

「れんこう」

です!

「聯」という漢字は「つらなる」「対にする」という意味を持っています。

「亙」という漢字は「わたる」「ひろがる」などの意味を持っています。

「聯亙」は「つらなりわたること」「つながって長く続いていること」という意味のある言葉です。つらなる丘陵や山などを表現する時に使われることが多いようです。

「聯」と「連」、「亙」と「亘」の関係

「聯亙」は「連亙」「連亘」と書かれることもあります。「聯」と「連」、「亙」と「亘」の間にはどのような関係があるのでしょうか。

「聯」と「連」は「書きかえ字」の関係にあります。これは「同音の漢字による書き換え」として使われている漢字になります。「連合」も本来は「聯合」と書かれる言葉です。

「亙」と「亘」は「俗字」の関係にあります。俗字とは、本来違う漢字を手書きなどで同一に扱った結果、一般的には同じ漢字として使われ方をするようになった字のことです。

様々な漢字が出てきて混乱してしまいますが、「聯亙」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、3問目は「迺ち」!

「迺ち」の読み方をご存じですか?

「迺」という漢字は「酒」や「洒」に似ていますが、まったく違う漢字です。

いったい何と読むのでしょうか?

「迺ち」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○わち」の4文字
  2. 訓読みです
  3. 「乃ち」と同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「迺ち」の読み方、正解は・・・


正解は

「すなわち」

です!

「迺」という漢字は「そこで」「なんじ」などの意味や「の」という音を表すために使うことがあります。「乃」という漢字と同じように使われることが多いです。

「迺ち」は「そこで」「そして」という意味になります。

「迺ち」と「乃ち」の違い

「迺」と「乃」は同じような使い方をしており、「迺ち」と「乃ち」も同じ「すなわち」という読み方ですが、本当にまったく同じ意味なのでしょうか。

「すなわち」には様々な漢字と意味がありますが、意味の違いにより漢字を使い分けているところがあります。「迺ち」と同じ意味を持つ「すなわち」を調べてみましょう。

  • 「迺ち」・・・そこで、そして
  • 「乃ち」・・・(1)ところが(2)やっとのことで(3)そこで
  • 「則ち」・・・(1)~すれば、~ならば(2)~においては(3)そこで

「迺ち」と「乃ち」は同じ意味で使われることもありますが、「乃ち」の方が意味の幅が広いことがわかりますね。

使いどころの難しい言葉ですが、「迺ち」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は似ている漢字があって読みづらい問題を出してみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。