今回のお題は「甲論乙駁」「補綴」「台顔」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「甲論乙駁」
「甲論乙駁」の読み方をご存じでしょうか?
「こうろんおつば」と読めそうな感じがしますが、残念ながら間違い。
でも非常に惜しいです!
「駁」という字は見たことが無い方が多いでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
四文字熟語は意味が肝心なので、読み方と共に意味もぜひ考えて見て下さいね。
「甲論乙駁」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇〇」の8文字です
- 「駁」の読み方がポイント!
- 「甲論乙駁を繰り返すだけで進展がない」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「甲論乙駁」の読み方!正解は!?
正解は「こうろんおつばく」です!
「甲論乙駁(こうろんおつばく)」とは「多くの意見が出るものの甲が述べると乙が反対するばかりで結論が出ない」という状態を表す言葉。
「駁(ばく)」は「非難する」「なじる」「入りまじる」といった意味を持つ漢字なので「甲が論ずると乙が非難する」という意味になるのですね。
「甲論乙駁としてまとまらない会議だね」などとさりげなく使えると、ちょっと見直されるかも知れません。
2問目はこの漢字!「補綴」
「補綴」の読み方をご存じでしょうか?
「綴」は「綴(と)じる」と読めるため、「ほてじ」と読んでしまった方もいらっしゃるかも。
しかし、残念ながら間違いです。
「とじる」と読むのは訓読みですが、「綴」には音読みも存在しますよ。
ちなみに今回の正解は2つあります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「補綴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 文章などの不足を補うこと
- 歯科医でよく使われる言葉でもあります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「補綴」の読み方!正解は!?
正解は「ほてい」または「ほてつ」です!
「補綴(ほてい)」「補綴(ほてつ)」のどちらで読むかで、以下のように意味が異なります。
- 補綴(ほてい):破れなどを繕う・文章などの不足を補う
- 補綴(ほてつ):歯の欠損を義歯や金属冠などの人工物で補う治療法
基本的な意味合いは「不足を補う」ということに違いありませんが「ほてつ」と読む場合は「歯科医療」に限定されることに注意しましょう。
綴じるという漢字自体はそれほど難しくないものの「てい」または「てつ」という読み方は知らない方が多かったかもしれません。
この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「台顔」
「台顔」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「だいがお」と読んだかもしれませんが、もちろん間違いです。
日常的に使う言葉ではないので、かなりの難問ですね。
しかし、そこまで難しい読み方でもありませんが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「台顔」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 目上の人を敬う言葉のひとつ
- 「顔」は「がん」と読みます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「台顔」の読み方!正解は!?
正解は「たいがん」です!
「台顔(たいがん)」とは、ヒントにも示したように目上の人を敬って使う言葉です。
現代ではあまり知られていませんが「台」という字には相手を敬うという意味があり、たとえば「尊台」は二人称として使われる「尊敬するあなた」という意味になります。
また「尊顔」は「台顔」と同じ意味の言葉です。
「尊」はそのまま「尊敬する」という意味で使われているので、「台顔」よりも分かりやすいですね。
以下は「台顔」を使った例文です。
- 台顔を拝見できて光栄に存じます
- 長らく台顔を拝していませんでした
- 神の台顔を心に思い描く