今回のお題は「円匙」「疎疎しい」「乞骸」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「円匙」
「円匙」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(えんさじ)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「円匙」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
ある道具の名前で、今でも一般的によく使われています。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「円匙」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「シ」です。
漢字に匙が入っていることから、さじやスプーンを想像されるかもしれませんが、食器ではありません。
形としてはスプーンに似ていますが、サイズ感がもっと大きく、土木系といえるでしょうか。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「円匙」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「シャベル」
です!
「円匙(シャベル)」とは、主に土や雪などを掘り起こしたり、持ち上げて移動させるための道具の名前です。
漢字表記の円匙は「えんし」とも読みます。
文字通り、食器の匙(スプーン)のような形が特徴的ですね。
シャベルとスコップの違いについては、豆知識でよく出される話題ですね。
サイズの大きいものがシャベルだとか、角ばっているのがスコップだとか、色んな説があるようです。
実は元々は同じものだったようですが、日本では明確に違うものと定義づけられています。
日本のJISによると、足をかける部分の有無で決まるそうです。
足をかける部分があるものがシャベル、ないものがスコップと呼ばれます。
足で踏みつけて、硬い地面や固まった雪を掘り起こすのがシャベルということですね。
とは言ってみたものの、どっちがどっちだったかイマイチ覚えづらいので、いざという時に披露できなさそうな豆知識でした。
2問目はこの漢字!「疎疎しい」
「疎疎しい」の読み方をご存じでしょうか?
「疎」は「過疎(かそ)」などで使う「そ」という字ですが、「そそしい」と読むのはもちろん間違い。
ちなみに「疎か(おろか)」とも読めますが、「おろおろしい」でもありませんよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「疎疎しい」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇しい」の6文字
- 「疎い」と書いて何と読む?
- 眠いわけではありません…
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「疎疎しい」の読み方!正解は!?
正解は「うとうとしい」です!
「うとうと」という響きから「眠い」という意味を連想しがちですが、眠いわけではありません。
「疎い」と書いて「うとい」と読み、「疎い」とはその事柄や人に詳しくないという意味です。
そして、「疎い」をふたつ重ねた「疎疎しい」は「親しくない」「よそよそしい」という意味になります。
ほとんど耳にすることのない表現ですが、この機会にぜひ覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「乞骸」
「乞骸」の読み方をご存じですか?
「乞」は「乞食」、「骸」は「骸骨」などで見かける漢字ですが、それを合わせた言葉はいったい何と読むのでしょうか?
「乞骸」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○がい」の4文字
- 音読みです
- 社会人には身近にある状況のことをあらわしています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「乞骸」の読み方、正解は・・・
正解は
「きつがい」
です!
「辞職する、辞職を願い出る」という意味があります。
しかし、辞職するという意味にしてはちょっと物騒な文字を使っていますね。漢字の成り立ちから確認してみましょう。
「乞」という漢字には「ほしがる、求める」という意味があります。
「骸」という漢字には「からだ」という意味がありますが、「なきがら」、つまり死体という意味で使われることが多いです。
何故「辞職」に「死」を意味する言葉がついてくるのかというと、この言葉は主に「官(政府や国家、主君などにつかえる職種)」を辞職する時に使われたためです。
自分の身は主君に捧げたため、その残骸をもらい受けて郷土に帰り埋葬する、という言い方になるようです。
もちろん、辞職するために本当に生命をかけているわけではないでしょうが、この言葉が使われていた頃はそれくらいの気持ちで官職に就いていたということなのでしょう。
現代では想像しづらい使い方ですが、「乞骸」の読み方は覚えておいてくださいね。