「侃い」の読み方をご存じですか?
あまり見かけることのない漢字ですが、「侃侃諤諤(侃々諤々)」という四字熟語を見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
いったい何と読むのでしょうか?
「侃い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○よい」の3文字
- 訓読みです
- 「剛い」も同じ読み方を持っています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「侃い」の読み方、正解は・・・
正解は
「つよい」
です!
「侃」という漢字は、「たのしむ」「やらわぐ」という意味がありますが、一方で読みの通り「つよい」という意味も持っています。
「侃い」は「正しくつよい」という意味になります。
なお、「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」とい四字熟語は音読みで、「大いに議論し、自分の意見を直言すること」という意味になります。「侃侃」が「強くまっすぐなさま」、「諤諤」が「はばかることなく直言する」という意味を持っています。
「侃い」の由来
ところで、同じ漢字なのに「たのしむ」「やらわぐ」と「つよい」はちょっと違う印象がありますね。
これは、元々字源が異なっていたものが、後に混在したのではないかと言われています。神に祈り、喜ばすことをあらわす「喜侃」という言葉が「たのしむ」「やらわぐ」につながり、中国の春秋・戦国時代に金属の器を作る人のことを「侃師」とあらわしており、鋳型を外すことを「剛」と呼んでいたため転じて「つよい」につながったと思われます。
また、「侃」は「信」という漢字の異体字に「川」を合わせたものと言われており、川の流れるさまから「正しくつよい」という意味になったのではないかとも言われています。
同じ読み方をする漢字が多いですが、「侃い」の読み方も是非覚えておいてくださいね。