漢字読み講座

【今日の難読漢字】「関雎」「顧眄」「碩きい」あなたは何個読めますか?

今日の難読漢字は

「関雎」

「顧眄」

「碩きい」

の3問です!あなたは正しく読めますか?

難読漢字、1問目は「関雎」!

「関雎」の読み方をご存じですか?

「関」という漢字は「関係」「関西」などでよく使う漢字ですが、「雎」という漢字は「雉」に似ていますが違う漢字です。

いったい何と読むのでしょうか?

「関雎」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「かんしょ」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「関関雎鳩」の略です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「関雎」の読み方、正解は・・・


正解は

「かんしょ」

です!

ヒントで説明した通り、「関関雎鳩(かんかんしょきゅう)」を略したものになります。

「関」という漢字は「関関」で「鳥がのどかに鳴くさま」をあらわしています。

「雎」または「雎鳩」という漢字は、ミサゴというタカ科の鳥をあらわしています。また、「礼儀正しいものにたとえる」という意味もあります。ミサゴは夫婦仲が良い鳥と言われています。

「関雎」は「夫婦のミサゴがのどかに鳴くさま」転じて「夫婦仲が良く、礼儀正しいこと」という意味の言葉です。

「関雎之化」

元々「関雎」という言葉は中国の経典である「詩経」にあるタイトルです。

周の文王と后妃は非常に夫婦仲が良く礼儀正しい(徳がある)ため、その徳に影響を受けてどの家庭も穏やかに治まった、という故事で、ここから「関雎の化(かんしょのか)」という四字熟語として使われています。

周囲に好影響を与える言葉ですので「関雎」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、2問目は「顧眄」!

「顧眄」の読み方をご存じですか?

「顧」は「顧問」「顧客」などで見かける漢字ですが、「眄」は「巧」と少し似ているようですが違う漢字なので、「ここう」とは読みません。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「顧眄」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「こべ○」の3文字
  2. 音読みです
  3. 「こめん」という読み方もあります

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「顧眄」の読み方、正解は・・・


正解は

「こべん」

です!

「顧」は「ふり向いてみる」「思う」などの意味を持つ漢字です。

「眄」は「み(る)」「ながしめ」などの訓読みがあり、「横目で見る」「ながめる」という意味があります。

「顧眄」は

  1. 振り返って見る。転じて、目をかけること。
  2. 周囲を見る。

という2つの意味を持っています。

「右顧左眄」

「顧眄」という言葉を使った四字熟語で有名なのは「右顧左眄(うこさべん)」です。

「左右」と「顧眄」をたがいちがいに言う「互文(ごぶん)」という表現方法で、「右眄左顧」「左眄右顧」「左顧右眄」と使うこともあります。いずれも意味は同じです。

元々は「右を振り向いたり左を見たりして気を配る」という意味だったのですが、転じて「周りの情勢などが気になってなかなか決断ができない」という、あまり良くない意味で使われることが多い四字熟語です。

長所と短所は裏表の関係であることに気を付けつつ、「顧眄」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、3問目は「碩きい」!

「碩きい」の読み方をご存じですか?

「碩」はありそうで意外と見かけない漢字です。一見「傾」にも似ていますが違う漢字なので読み方も異なります。

いったい何と読むのでしょうか?

「碩きい」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「おおきい」の4文字
  2. 訓読みです
  3. 「倬きい」と同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「碩きい」の読み方、正解は・・・


正解は

「おおきい」

です!

「碩」という漢字は「すぐれている」「りっぱな」という意味を持っています。「碩きい」と送り仮名がついた場合は「内容が充実してすぐれている」「がっちりとしていて太い」という意味になります。

「碩きい」と同じ読み方をする漢字

「碩きい」はその読み方から「大きい」を真っ先に想像しますが、実は同じ読み方の漢字はヒントに出した「倬」をはじめとして「丕」「巨」「戎」「魁」など数多くあります。ただ、どれもまったく同じ意味ではありません。

  • 倬・・・「高く大きい」
  • 丕・・・「おおいにふくらんでりっぱなさま」
  • 巨・・・「大きさや数量がきわめて大きい」
  • 戎・・・「さかんなさま」
  • 魁・・・「大きくすぐれている」

いずれも微妙に表現が異なっています。共通の意味としては「大きい」なのですが、微妙な違いを表現する時に選んで使われるようです。

普段そこまで使い分けはしないことが多いと思いますが、「碩きい」の読み方は是非覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は似ている漢字があるけど読み方が異なる問題を出してみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。