「舟楫」の読み方をご存じですか?
「舟」という字は小さいふねをあらわす漢字としてよく見かけますが「楫」はあまりなじみがありませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「舟楫」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「しゅう○○う」の6文字
- 音読みです
以上の2つのヒントから考えてみてください。
「舟楫」の読み方、正解は・・・
正解は
「しゅうしゅう」
です!
「舟」は小さなふねのことをあらわす漢字で、「楫」は舟をこぎ進める道具のことをあらわす漢字です。それを合わせた「舟楫」は「舟とかじ」転じて「舟そのもの」や「舟で荷物を運搬すること」をあらわしています。
「万国津梁の鐘」
「舟楫」という言葉自体は8世紀の「続日本紀」の時代から使われていましたが、沖縄の重要文化財である「万国津梁の鐘」の銘文が有名です。
以舟楫為万国之津梁(舟楫を以て万国の津梁となす)
これはかつての琉球王国が、海洋貿易国家として栄えており、舟を操り世界の架け橋になる、という気概をあらわしたもので、この鐘が「万国津梁の鐘」と呼ばれるようになったゆえんでもあるそうです。
この鐘は沖縄のシンボルとして博物館に保管されており、名護市の施設「万国津梁館」もこの鐘から名前を取ったと言われています。
琉球王国の特徴をあらわしている「舟楫」の読み方を是非覚えておいてくださいね。