今回のお題は「波布」「枝折戸」「汀渚」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「波布」
「波布」という漢字、「波(なみ)」と「布(ぬの)」はどちらも簡単な漢字ですよね。
でも「波布」と書いて「なみぬの」とは・・・残念ながら読まないんです。
普段使わない漢字だし、とっても意外なものを表す漢字なので知っている人は少ないかもしれません。
何と読むのか?さっそく行きましょう!
「波布」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
波を「なみ」、布を「ぬの」と読むのは「訓読み」ですよね。
この2文字を、「音読み」してみてください!
波は・・・?
布は・・・?
音読みが分かれば、答えにぐんと近づきますよ。
「波布」の読み方の答えは・・・
正解は、「はぶ」でした!
「波布(はぶ)」とはその名の通り、猛毒を持つ毒蛇です。
頭部が大きく、三角形をしているのが特徴。
日本にも、奄美・沖縄諸島に生息していることで知られています。
ハブとマングースのショーは、沖縄観光の定番にもなっていますよね。
毒蛇の波布(はぶ)のほかに、「波布(はぶ)」と書く物があります。
それは、波が描かれた歌舞伎の大道具です。
猛毒を持つ毒蛇と歌舞伎の大道具、全く違う2つが全く同じ漢字と読み方だなんて面白いですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「枝折戸」
「枝折戸」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字それぞれは一度は見たことがあるはず。
なのに合わせると不正解者の多い漢字なんです。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「枝折戸」読み方のヒント!
「枝折戸」は、いずれの漢字も見たことがあるはず。
よーく考えればすんなり読めるのですが、
「えだおりど」なんて読んでしまう方が多いんです。
なぜ正しく読める人が少ないかというと、
この言葉の読み方は、音読みと訓読みが入り混じっているから!
日本語の基本ルールとは違うので、すっと読めない人が多いんです。
さて、あなたは何と読みましたか?
「枝折戸」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「しおりど」
です!
「枝折戸」は、
「枝や細い竹などを格子状に組んだ木戸」という意味の言葉です!
本来は木の枝を使った、粗末な開き戸という印象だったのですが、
近年は和風庭園や茶庭の風雅の演出として使われます。
防犯のための扉というよりも、庭の装飾の一つとして使われていますよ。
庭の装飾としては一般的なので、ホームセンターやネットショップでも購入可能。
お庭の整備がお好きな方には簡単な問題だったかも?
分かれば簡単、しかも身近な「枝折戸」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「汀渚」
「汀渚」の読み方をご存じですか?
「渚」は時々見かける漢字ですが「汀」はあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「汀渚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「てい○○」の4文字
- 音読みです
- 同じ意味の漢字を合わせた言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「汀渚」の読み方、正解は・・・
正解は
「ていしょ」
です!
「汀」「渚」ともに「水際、波打ち際」という意味があります。更にどちらの字も訓読みが「なぎさ」と「みぎわ」です。
「汀」は主に「みぎわ」と読み、「渚」は主に「なぎさ」と読みますが、「汀渚」は同じ意味の言葉を重ねた熟語になります。
「汀」と「渚」の違いは?
「汀」も「渚」もほぼ同じ意味で使われている漢字ですが、違いはあるのでしょうか?
どちらの漢字も「水際、波打ち際」という意味がありますが、「渚」には2つ目の意味として「なかす(中州)、こじま」があります。中州は川の中で島のようになっている地形のことです。微妙な違いですが、これにより「汀渚」は陸地だけではなくあらゆる場所の波打ち際をあらわす言葉ということになりますね。
水際が美しいところに行った時は、「汀渚」の読み方を是非思い出してくださいね。