「涵養」の読み方をご存じですか?
「養」は「養分」「栄養」などよく見かける漢字ですが、「涵」はあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「涵養」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○んよう」の4文字
- 音読みです
- 「涵」は「函」の音読みと同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「涵養」の読み方、正解は・・・
正解は
「かんよう」
です!
「涵」という漢字は「水につける」「うるおす」などの意味を持っています。
「養」は「育てる」「体をだいじにする」「心をゆたかにする」などの意味を持つ漢字です。
「涵養」は「水が自然にしみ込むように、徐々に育てていく」という意味の言葉になります。
水文学における「涵養」
ちょっと複雑なタイトルになっていますが「水文学(すいもんがく)」という、地球上の水循環を研究する学問があり、「涵養」という言葉は重要な位置づけとなっています。
森林は雨水等を保持しゆっくりと地下にしみ込ませて雨の多い時は洪水を防ぎ、雨の少ない時は川が干からびるのを防止する機能を持っています。この水を地下に貯える働きを「涵養」と呼んでいます。日本には「水源かん養保安林」という法律で規定された森林があり、水源地を守るために指定されています。なお「かん養」とひらがなになっているのは「涵」の字が常用漢字表外字であるためです。
生活には欠かせない水の保全にも関係している「涵養」の読み方を是非覚えておいてくださいね。