今回は「薤」「松毬」「拿捕」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「薤」
「薤」の読み方をご存じでしょうか?
「にら」や「おおにら」とも読めますが、もっと一般的な読み方が存在しますよ。
読み方を聞けば、きっと誰しもが知っているものです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「薤」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 甘酢に漬けて食べることが多いです
- カレーなどによく添えられています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「薤」の読み方!正解は!?
正解は「らっきょう」です!
すぐに正解がわからなかった方も、ヒントの段階でピンと来たのではないでしょうか。
「辣韮」や「辣薤」と書いても「らっきょう」と読むことができますよ。
「薤(らっきょう)」とはユリ科ネギ属の植物で、私たちが日常食べている部分は「鱗茎(りんけい)」と呼ばれる地下にできる根っこになります。
タマネギやニンニクなどと同様ですね。
独特の風味とカリッとした食感が好まれる薤は体にも良く、食欲増進や整腸に効果的で、生薬としても用いられています。
また、ビタミン豊富で抗酸化作用が高く、高血圧やむくみにも効果的です。
ただし食べ過ぎると胃に負担がかかってお腹を壊す場合もあるため、1日3~5粒程度を目安にすると良いでしょう。
2問目はこの漢字!「松毬」
「松毬」の読み方をご存じでしょうか?
「松」は「まつ」ですが、問題は「毬」ですよね。
「毬」は一般には「まり」「きゅう」「いが」などと読みますが、残念ながら今回はそのどれも違います。
でも読み方を聞いたらきっと「なぁんだ!」ってなりますよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「松毬」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字
- 「松毬があったとさ♪」で始まる童謡は有名
- リース作りによく使われています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「松毬」の読み方!正解は!?
正解は「まつぼっくり」です!
「松陰嚢」と書いても「まつぼっくり」と読むことができますよ。
「松毬(まつぼっくり)」とは、松が種子を守るための器官で、その形から「球果(きゅうか)」や「松かさ」とも呼ばれます。
ちなみにヒントで紹介した「松毬(まつぼっくり)」の童謡の中で「お猿が拾って食べたとさ」という歌詞がありますよね。
「松毬は食べることができるの?」と疑問に思う方も多いようですが、松毬の鱗片の中には松の種が入っていて、猿が食べるのは種の部分なのです。
「松毬」の読み方と一緒に、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「拿捕」
「拿捕」の読み方をご存じでしょうか?
「拿」という字は「手」に似ているので「しゅほ」と読みそうになりますが、残念ながら間違いです。
しかし意味的には「手」に関係のある言葉ですよ。
なかなか日常では耳にしないので、かなりの難読だといえます。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「拿捕」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 軍艦などが他国の船舶を捕らえること
- 「捕」は「ほ」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「拿捕」の読み方!正解は!?
正解は「だほ」です!
また「拏捕」と書く場合もあり、読み方・意味ともに同じになります。
「拿捕(だほ)」とは「捕らえる」ことで、特に「軍艦などが領海を犯してきた他国の船舶を押収し、船長や乗組員を逮捕する」こと。
「拿」という字には「とらえる、つかむ」といった意味があるため、似た意味を持つ「捕」と繋げることで、より意味を強調した熟語だといえるでしょう。
「拿」を使った熟語には「拿獲(だかく)」という言葉もあり、「つかまえる、ぶんどる」といった意味になります。
「獲」も「とらえる」という意味ですが「捕」よりもさらに荒々しく強引なイメージで、意味も強くなるといえますね。