今回のお題は「含羞草」「掏摸」「多士済済」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「含羞草」
「含羞草」の読み方をご存じですか?
「羞」は「羞恥心」という使い方を見たことがありますが「含羞」は見慣れないですね。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「含羞草」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「お○○そう」の5文字
- 「含羞」は「恥じらう」という意味です
- この植物の性質からつけられた当て字です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「含羞草」の読み方、正解は・・・
正解は
「おじぎそう」
です!
葉を閉じて垂れ下がる性質が、恥ずかしがっているように見えたためつけられたと言われています。同じように「羞恥草」という当て字が使われることもあります。学名についている「pudica」は、ラテン語で「内気な」という意味なので、世界的に同じようなイメージを持たれているのかもしれません。
含羞草は、葉に物が触れるとすぐに閉じて垂れ下がり、元に戻るまで30分程度かかります。この現象の理由は長らく不明でしたが、2022年に埼玉大学などが参加する国際研究チームが、バッタなどの昆虫に食べられにくくするための性質であることを突き止めました。
その性質やピンクの可愛い花を咲かせることから観葉植物としても人気がありますが、茎にはトゲがあり、ミモシンという毒も持っているため、取り扱いには注意しましょう。
「含羞草」の読み方、是非覚えてくださいね。
2問目はこの漢字!「掏摸」
「掏摸」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字は知らなくても、言葉自体は知っているはずなのですが……
さあ、あなたは何と読みましたか?
「掏摸」読み方のヒント!
「掏摸」は、日常ではカタカナで書かれることの多い言葉。
実はあまり良い言葉ではなく、できれば遭遇したくないものが「掏摸」なんです。
「とうばく」などど読んでしまいそうになりますが、こちらは間違い。
正解は2文字で読みますよ。
さて、あなたは何と読みましたか?
「掏摸」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「すり」
です!
「掏摸」は、
「人混みなどで他人の身につけている持ち物や金品を盗む」という意味の言葉です!
「掏摸や置引きなどに注意が必要だ」
などで使います。
一般的には「スリ」とカタカナで書かれることが多いので、
まさか漢字があるなんて思わなかった方もいるのでは?
実は「掏」の文字も「する(掏る)」と読み、意味も掏摸とほぼ同じ。
「摸」には「さぐる」「てさぐり」などの意味があるので、
「掏摸」は「手でさっとすりとる」というスリの様子が表れていますね。
出会いたくない犯罪「掏摸」ですが、教養として漢字を知っておくのは大事。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「多士済済」
「多士済済」という漢字の読み方を知っていますか?
「多士済済」という言葉は、日常会話ではあまり使われませんよね。「おおしすみすみ」と読んでしまった方もいるでしょう。
見慣れない漢字ですが、果たしてなんと読むのでしょうか?
「多士済済」読み方のヒントは?
- 多士済済の読み方は、ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇」の6文字です。
- 類義語には、「多才な」や「多種多様な」などがあります。
- 「済済多士」や「多士済々」とも書きます。
上記の3つのヒントから、読み方を考えてみてください。
「多士済済」の読み方、正解は……
正解は……
「たしせいせい」
です!
「多士済済」とは、多くの才能豊かな人々や賢者が集まって活躍する様子を表す言葉です。一つの場所や時期に、多くの優れた人材が揃っている状態を指します。
多士済済という言葉は、
「学術大会では、国内外から多士済済の学者が参加し、新たな知見を共有した」
「わが社の営業部には、多士済済の人材が揃っている」
のように使用されます。
多士済済の正しい読み方は「たしせいせい」です。
しかし、現在は「たしさいさい」という、誤った読み方が広まってしまっています。そのため、多くの辞書には「『たしさいさい』とも読む」という補足がついています。
今回は、「多士済済」の読み方をご紹介しました。
「多士済済」は難しい漢字ですが、読み方を知っていることで役立つ場面もあるでしょう。
ここで身に付けた知識を、ぜひ今後に生かしてください。