漢字読み講座

【今日の難読漢字】「鯑」「満俺」「欣求」「脇息」「果蜜」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「鯑」

「満俺」

「欣求」

「脇息」

「果蜜」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「鯑」です!

「鯑」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(きす)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?

「鯑」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。 ある食べ物の名前です。他の表記もあり、そちらのほうが一般的に目にすることが多いです。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「鯑」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「か」です。 ある魚の卵の名前です。特にお正月などに食べる機会が多いかもしれませんね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「鯑」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「かずのこ」
です!

鯑よりも「数の子」と表記するほうが馴染み深いでしょうか。 かずのこはニシンの卵で、粒が多いことから「数の多い子」が元になって 数の子となったそうです。子孫繁栄を願った縁起物としておせち料理や 結婚披露宴などで並ぶことが多いですね。 ポリポリとした食感がたまらない、非常に美味しい食品です。 またニシン自体が昔はカドと呼ばれており、カドの子が変化して かずのこになった、という説もあるようです。 卵のかずのこも非常においしいですが、親のニシンを甘露煮して そばにのせたニシンそばも寒い日にはたまらない絶品です。

2つ目の漢字は「満俺」です!

「満俺」の読み方をご存じでしょうか?

そのまま素直に読むと「まんおれ」ですが、もちろん間違いです。

と言われても、全く想像がつかないという方は多いと思います。

かなりハイレベルの難読漢字ですね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「満俺」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 乾電池にはアルカリ電池、リチウム電池、〇〇〇〇電池があります
  3. 金属元素の1つで元素記号は「Mn」です

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「満俺」の読み方!正解は!?

正解は「マンガン」です!

「満俺(マンガン)」は金属炭素の1つで、マンガン単体の色は銀白色

鉄よりも固い反面かなりもろいという特徴があり、マンガン鋼などの材料として使われます。

また、マンガンは、私たちの身体のたんぱく質や骨を作る際に必要なミネラル成分です。

マンガン電池は継続して使うよりも間隔をあけて使った方が電圧が回復するため、懐中電灯などに向いています。

3つ目の漢字は「欣求」です!

「欣求」の読み方をご存じですか?

「欣」は「キン」という音読みがあるから「きんきゅう」かな?と思ってしまいますが、そうではありません。

それでは、何と読むのでしょうか?

「欣求」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「ご○○」の3文字
  2. どちらの字も音読みですが、普段あまり使わない読み方です
  3. 仏教用語です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「欣求」の読み方、正解は・・・


正解は

「ごんぐ」

です!

「欣求」はヒントにも書いた通り仏教用語です。「欣」は「よろこぶ」という意味で「求」は普通に使うとそのまま「さがしもとめる」という意味ですが、この場合は同じく仏教用語の「求道(ぐどう)」につながっており、仏教の道を求める、という意味になります。

「欣求浄土(ごんぐじょうど)」や「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」という言葉で目にすることもあるかもしれません。

特に「厭離穢土欣求浄土」は徳川家康の旗印として使われていたことで有名です。

仏教用語としては「けがれた現世を嫌い離れて、次生では清浄な仏の国土に生まれることを願い求める」という意味ですが、徳川家康は「穢土」を「戦国の世」ととらえ、平和な世の中(浄土)を実現するために旗印にしたという説があります。

是非このエピソードと一緒に「欣求」の読み方も覚えてくださいね。

4つ目の漢字は「脇息」です!

「脇息」の読み方をご存じですか?

「脇」は「わき」と読むことができますが、 もちろん脇が息をすることではありません。

それでは、何と読むのでしょうか?

「脇息」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○○○」の5文字
  2. 「息」には「やすむ」という意味があります
  3. 時代劇でよく見かける道具です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「脇息」の読み方、正解は・・・


正解は

「きょうそく」

です!

脇に置いてもたれかかるための用具で、主に和室で座布団や座椅子の横に置いて使います。

時代劇で、殿様がひじを置いているもの、と言うとなんとなく想像がつくのではないでしょうか。

現代だと、囲碁や将棋の対局シーンで見ることがありますね。

脇息は「古事記」や「日本書紀」にも記述があるくらい昔から使われており、当時は「几(おしまずき)」と呼ばれていました。

奈良時代には「挟軾(きょうしょく)」と呼ばれており、現在のように「脇息」と呼ばれるようになったのは平安時代からと言われています。

実際は、時代劇のように殿様が公式の場で使うことはなく、主に私室で使われていたようです。もたれかかったり、枕代わりにしたりと、リラックスしたい時に使う用具だったのでしょう。

和室が減ってきた現在はあまり見かけなくなりましたが、和室用の家具としては今でも根強い人気があり、様々なデザインの商品が販売されています。

名前はあまり知られていないけど、小道具としてはよく見掛ける「脇息」の読み方、是非覚えてくださいね。

5つ目の漢字は「果蜜」です!

「果蜜」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(かみつ)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「果蜜」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

ある名詞で、漢字のイメージ通りかなり甘いものを表す言葉です。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「果蜜」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「シ」です。

カタカナで始まることから想像できたかもしれませんが、外来語の漢字表記となります。

カタカナのシで始まる、蜜のように甘いもの…。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「果蜜」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「シロップ」

です!

「果蜜(シロップ)」とは、濃厚な糖液の総称で、シラップと呼ぶこともありますね。

舎利別(しゃりべつ)と当て字されることもあるそうです。

果物や樹木から採れる甘い汁や砂糖水煮詰めて、とろみをつけたりする場合もあります。

有名なものでいうと、カエデの樹液を集めたメープルシロップ、砂糖水に粘度を高めるガムを加えて煮詰めたガムシロップがありますね。

他にも香料や着色料を加えたシロップは、夏にかかせないかき氷には必須のシロップですね。

シロップの語源は、アラビア語で飲み物を意味するシャラーブ、ラテン語のシロプスが由来と言われているようです。

そういえばハチミツのことをシロップと言わないのは不思議ですね。

ハチミツはシロップと言うには粘度が高すぎるからでしょうか?

メープルシロップもハチミツと変わらないくらい粘度がある気がしますが、ハチミツとちがって固まったりしないからでしょうか。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!