今回は「月次」「石陰子」「絢」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「月次」
「月次」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(げつじ)以外にも読み方があります!
さあ、なんと読むでしょう?
「月次」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
ある名詞で、特別珍しい言葉ではないですね。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「月次」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「つ」です。
言葉としては決して褒め言葉ではなく、自分や身内に使う場合には謙遜や自嘲的な意味となります。
平凡でありふれていてつまらないといったような意味です。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「月次」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「つきなみ」
です!
「月次(つきなみ)」は、平凡で新鮮味がない、目新しさもなく陳腐なことを表す言葉です。
「月並」と表記することが多いかと思います。
会社などに勤めていると、定期的に毎月行う会議を月次会議とか月次報告会みたいに言うことがありますね。
この場合は(げつじ)と読みます。
つきなみの語源は、「月並俳句」からきているそうです。
正岡子規による俳句革新運動にて、伝統的な俳句を月並派とか月並調と揶揄したことからきているのだとか。
毎月行われる俳句の会で、毎月毎月代わり映えのない俳句を作り続けていることを指しているのでしょう。
才能のあるものや若者にとっては、創造性や独自性のみえない刺激や驚きがないものはとても退屈なものだったことが伺えます。
年をとってくると、平凡でつまらないものにも面白さがあることに気付けたりしてきたりしますね。
2問目はこの漢字!「石陰子」
「石陰子」って「石(いし)の陰(かげ)の子(こ)」と書きますが、ちょっと照れ屋な子?
いいえ、違います!
実はある生き物の名前で、高級食材の1つなんですよ。
気になる読み方を、早速見ていきましょう!
「石陰子」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです。
「石陰子」の読み方は、とっても不思議なんですよ。
というのも、漢字3文字なのに対して読み方はひらがな2文字なんです。
例えば「啄木鳥(けら)」や「胡頽子(ぐみ)」も、漢字3文字で読み方が2文字ですよね。
「石陰子」もひらがな2文字の「〇〇」という読み方をする漢字で、海の中に棲む高級食材です。
トゲトゲがいっぱいで栗みたいな・・・
もう分かりましたよね?
「石陰子」の読み方の答えは・・・
正解は「かせ(がぜ)」でした!
「石陰子(かせ・がぜ)」なんて海の高級食材、知らない!と思われた方も多いかもしれません。
それもそのはず、この「石陰子(かせ・がぜ)」は「うに」の別名なんです。
また、うにの殻を表す言葉としても使われます。
たしかにうには、海の中で大きな岩の陰に隠れていそうなイメージですよね。
石の陰の子だなんて、可愛い表現ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「絢」
「絢」の読み方をご存じですか?
「絢」の字は人名で見ることがありますが、それ以外の使い方で見かけることは少ないです。
いったい何と読むのでしょうか?
「絢」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○や」の2文字
- 訓読みです
- 音読みでは「絢爛(けんらん)」という使い方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「絢」の読み方、正解は・・・
正解は
「あや」
です!
「絢」は織物の美しい模様や色をあらわす漢字です。音読みでよく使われる「豪華絢爛(ごうかけんらん)」は「色や形がはなやかで輝いている」というような意味で使われます。
人名で使われることが多い漢字ですが、実は人名用漢字に追加されたのは1976年のこと。女性名で多く見かけますが、最近では男性名としても使われていますね。
「絢」と「綾」
織物をあらわす漢字で「あや」と読む・・・というと「綾」という字を思い出す方も多いと思います。こちらも人名でよく見かけますね。
「綾」はななめに線が交錯している模様で、左右非対称であるのに対し、「絢」は幾何学的な模様で華やかな色合いのものをあらわすことが多いです。同じ織物で同じ読み方でも、意味合いはちょっと違うのが興味深いですね。
「絢」という字を見かけたら、読み方や由来を是非思い出してくださいね。