今回の難読漢字は「三竦み」「逓減」「鹿柴」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「三竦み」
「三竦み」の読み方をご存じでしょうか?
「さんうとみ」と読むのは間違いです。
「竦」という字は「疎む(うとむ)」に似ていますが、ちょっと違いますね。
それでは一体何と読めばよいのか…
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「三竦み」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇み」の5文字
- じゃんけんのグー、チョキ、パーのような状態
- 三竦みの状態なので争いは起きないだろう
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「三竦み」の読み方!正解は!?
正解は「さんすくみ」です!
「竦」という字は「竦む(すくむ)」と読み、緊張や恐怖で動けなくなること。
そして「三竦み」は三者が互いにけん制しあって、身動きが取れなくなっている状態をいいます。
「三竦み」の由来は中国の書物にある「蛇はナメクジを恐れ、ナメクジは蛙を恐れ、蛙は蛇を恐れる」という話。
ヒントで示した「じゃんけん」のグー、チョキ、パーも、三竦みの関係にあるといえます。
2問目はこの漢字!「逓減」
「逓減」と書いて、なんと読むか分かりますか?
漢字は難しいかもしれませんが、よく聞く言葉です。
「使えば使うほどお得になる!」
なんてシステムのもの、使っていませんか?
これも「逓減」です。
全く使わない方が得なのか、割り切って使い倒すのが得なのかよくわかりませんが、バラバラに使うよりひとつにまとめた方がいいのかも。
さて、「逓減」と書いてなんと読むでしょうか?
「逓減」読み方のヒントは?
「逓減」とは、数量が次第に減る事、または減らしていく事です。
これだけだとピンと来ないかもしれないので、身近な物で説明すると「逓減課金方式」があります。
逓減課金方式は、いわゆる使えば使うほど安くなるという事です。
たとえば、スマホの無制限を契約していたら、使えば使うほどお得ですよね。
ネットカフェでも1時間だけよりも、パックの方が時間に対する料金は安いです。
ホテルでも一泊だけよりも7日連続宿泊すれば、多少安くなるでしょう。
使ってくれる人には還元したいという意味では、嬉しい方法ですね!
「逓減」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「逓減」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ていげん」
です!
無意識に「逓減」が使われていることもあります。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「鹿柴」
「鹿柴」の読み方をご存じですか?
「鹿」は動物のシカ、「柴」は「しば」と読むため「しかしば」と読みたくなりますが間違いです。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「鹿柴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ろ○○○」の4文字
- 音読みです
- 敵の侵入を防ぐ目的で作られたものです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鹿柴」の読み方、正解は・・・
正解は
「ろくさい」
です!
「枝のついた木や竹を鹿の角のように組んだもの」という意味です。
「柴」は背が低く枝が細い雑木のことで、古代や中世では先端を鋭くとがらせた枝を逆さに立てて垣根や柵を作り、敵の侵入を防いでいました。これを「鹿柴」「鹿砦」または「逆茂木(さかもぎ)」と呼んでいました。「鹿砦」は「ろくさい」「さかもぎ」という二通りの読み方があるのも面白いですね。
なお「鹿柴」にはシカを飼うために囲う柵、というもうひとつの意味もあり、中国の歌人「王維」が詠んだ「鹿柴」という漢詩ではそちらの意味で使われています。この漢詩を詠んだ王維の別荘付近の名勝地を「鹿柴」と呼ぶこともあるそうです。「鹿柴」は高校で漢文の教材で使われることもありますので、教科書で見たという方もいらっしゃるかもしれませんね。
同じ言葉でもシカそのものとシカの角のイメージから全然違う意味になる「鹿柴」の読み方を是非覚えてくださいね。