今日の難解漢字は
「場末」
「小糠雨」
「蘊奥」
「蓋し」
「傍目八目」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「場末」です!
「場末のバー」「場末の酒場」なんてよく目にしますが・・・
「ばまつ」?「じょうまつ」?
実は何て読むのかあいまいなままの人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「場末」の正しい読み方を覚えてスッキリさせましょう!
「場末」の読み方のヒントは・・・?
それでは大ヒントです。
「場末」の読み方は、ひらがなで「ば〇〇」の3文字です!
つまり、「場(ば)」ではなく「末」の読み方が問題なんですね。
「末」の読み方は、「まつ」の他に何と読むでしょうか?
「末恐ろしい」や「末娘」など・・・
もう分かりましたよね?
「場末」の読み方の答えは・・・
正解は、「ばすえ」でした!
ここからは、場末の意味についてもはっきりさせましょう。
「場末の酒場」などというと、「さびれた」「粗末な」といったイメージがありますよね。
「場末(ばすえ)」とは、次のような意味があります。
- にぎやかな街の繁華街・中心街から離れた場所
- 寂しい・落ちぶれた雰囲気
- 粗末な環境
マイナスイメージが強い「場末」は「場末の女」などと人に対しても使われますが、他人に対して使うのは失礼に当たります。
ただし「場末」は、「落ち着く」「安心する」といったプラスの意味にも使われます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2つ目の漢字は「小糠雨」です!
「小糠雨」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま素直に読むと「しょうとうあめ」になりますが、それは間違いです。
「霧雨(きりさめ)」や「五月雨(さみだれ)」など、日本には雨を表すロマンチックな言葉がたくさんありますね。
「小糠雨」もそんな中の1つですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「小糠雨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 霧のように粒が細かい雨のこと
- 「小糠雨の中を傘もささずに歩いた」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「小糠雨」の読み方!正解は!?
正解は「こぬかあめ」です!
「小糠雨(こぬかあめ)」とは、まるで糠(ぬか)のように細かい雨のことで、「糠雨」と呼ぶ場合もあります。
糠とは、米を精白する際に出る種皮や胚芽の粉末のこと。
糠のような雨とは、いかに細かく優しい雨なのかが想像できますよね。
類語としては「霧雨」がありますが、霧雨は春の季語です。
「小糠雨」は季語ではないのですが、音もなく細かく降る雨というと春のイメージが強いように感じます。
3つ目の漢字は「蘊奥」です!
「蘊奥」
これ、何と読むかわかりますか?
読み方も意味も見当がつかない!なんて方もいるはず。
読めて意味までわかっていると、かなり漢字強者です!
さあ、あなたは何と読みましたか?
「蘊奥」読み方のヒント!
「蘊奥」は、ちょっと難しい漢字が使われています。
漢字のイメージから「おんおく」と読んでしまう方がいるかも。
でもそれは間違いです!
ちょっとだけヒント。
「蘊」の文字は「蘊蓄」の熟語だと読みやすくなるのでは?
さて、あなたは何と読みましたか?
「蘊奥」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「うんおう」
です!
「蘊奥」は、
「学問や芸能の極意や真髄」という意味の言葉です!
「蘊蓄」は「うんちく」と読みます。
「蘊」の文字には「積み集められたもの」という意味があり、
知識や経験が集められていることを表します。
「奥」には「奥行き」のような意味のほかに、
「意味が深く、表面にでてこない」という意味もあります。
「奥義」などの読み方は、こちらの意味で使われています。
これらの意味が合わさって「学問や芸能の極意」という意味になっています。
ちなみに正しい表記は「うんおう」なのですが、
音読をする際は「うんのう」というのもOK。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
4つ目の漢字は「蓋し」です!
「蓋し」って何て読むかわかりますか?
「蓋」(ふた)とも読みますが、(ふたし)ではありません!
古文や漢文では、よく使われていました。
さて、なんと読むのでしょうか?
「蓋し」の読み方のヒントは?
意味は、大きくわけて4つあります。
- 物事を確信をもって推定する意を表す。まさしく。たしかに。思うに。「―その通りであろう」
- あとに推量の意味を表す語を伴って)もしかすると。あるいは。「百(もも)足らず八十隅坂(やそくまさか)に手向けせば過ぎにし人に―逢はむかも」〈万・四二七〉
- あとに仮定の意味を表す語を伴って)万が一。もしも。ひょっとして。「わが背子し―まからば白妙の袖を振らさね見つつしのはむ」〈万・三七二五〉
- おおよそ。大略。多く、漢文訓読文や和漢混淆文などに用いる。「よって勧進修行の趣、―もって斯(か)くの如し」〈平家・五〉
出典:辞典・百科事典の検索サービス – Weblio辞書
さあ、何と読むか分かりましたか?
「蓋し」の読み方、正解は……
正解は……
「けだし」
です。
現代で使われる「蓋し」は確信が強い場合の「確かに」という意味とそうでない場合の「ひょっとして」という意味の両方の場面で使われています。
長い歴史の中でどちらも使われるようになったようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
5つ目の漢字は「傍目八目」です!
「傍目八目」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「はためはちめ」ですが、もちろん間違いです。
日常的に耳にする言葉ではないので、全くわからないという方も多いかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「傍目八目」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字です
- 物事の当事者よりも、周りで見ている人の方が正確な判断ができるという意味
- 傍目八目でいうと、あのカップルは喧嘩ばかりしているわりに仲がいいよね
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「傍目八目」の読み方!正解は!?
正解は「おかめはちもく」です!
「傍目八目(おかめはちもく)」とは、当事者よりも傍で見ている人の方が客観的な判断ができるという意味。
「傍目」は単体で読む場合はおかめではなく「はため」なので注意が必要です。
類義語としては「他人の正目」「灯台下暗し」「近くて見えぬは睫」などがあり、いずれも「身近なことは正確に判断するのが難しい」といった意味になります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!