漢字読み講座

【今日の難読漢字】「屯」「戦慄く」「抜錨」「掏る」「威す」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「屯」

「戦慄く」

「抜錨」

「掏る」

「威す」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「屯」です!

「屯」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(とん)以外にも読み方があります! さあ、なんと読むでしょう?

「屯」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 人が集まる、といった意味の言葉です。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「屯」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「た」です。 使い方としては先のヒントの意味だと「屯する」のように使います。 よくコンビニの前で若者が集まってる状況などに使うことが 多いイメージですね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「屯」の読み方、正解は・・・

正解は・・・
「たむろ」
です!

屯は一文字で「たむろ」と読み、人などが一箇所に寄り集まったり、 群がっている様子を表します。 ヒントにも書きましたが、よくコンビニの前で若者が集まって、 ちょっと入りづらいな~というときがありますよね。 あそこはヤンキーがたむろしてるからな~と、ちょっと足が遠のいて、 他のお店に向かうこともあったりしますよね。なのでただ集まっているという よりも悪いイメージのある言葉ですが、 屯田兵や駐屯地という言葉もある通り、元々は兵士が集まった部隊や 兵士が集まる場所を指し、特に悪い意味はないそうです。

2つ目の漢字は「戦慄く」です!

「戦慄く」の読み方をご存じでしょうか?

「戦慄」は「せんりつ」と読みますが、送り仮名が付くと全く違った読み方になります。

戦慄という言葉の意味から読み方を推測すると、わかるかもしれませんよ。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「戦慄く」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇く」の4文字
  2. 恐れや興奮などによって体が震えること
  3. 決勝戦に向けて興奮で体が戦慄く

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「戦慄く」の読み方!正解は!?

正解は「わななく」です!

わななくとは、恐怖心や興奮、喜び、寒さなどが高まって、体が震えることをいいます。

「戦慄」もまさに同じで「戦慄する」とは「わななく」という意味。

また、「わななく」と似た言葉に「おののく」があります。

「わななく」は恐怖だけでなく、喜びや寒さなどで体が震えることですが「おののく」は恐怖で体が震えることです。

「おののく」の例文としては「恐怖におののいて一歩も歩けなかった」などがあります。

2つの言葉はよく似ているため、混同しないよう注意が必要です。

3つ目の漢字は「抜錨」です!

「抜錨」の読み方をご存じですか?

「錨」は「猫」という字に似ていますが、猫とは関係がありません。

それでは、何と読むのでしょうか?

「抜錨」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「ば○○○」の5文字
  2. どちらの字も音読みです
  3. 「錨」は訓読みで「いかり」と読みます

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「抜錨」の読み方、正解は・・・


正解は

「ばつびょう」

です!

「錨」はヒントでも出した通り「いかり」と読む漢字で、船を止めておくために水底に沈めるものです。その「いかり」を抜くということから「船が出航する」ことをあらわす熟語です。

対義語は「投錨(とうびょう)」で、船が止まるために錨をおろすという意味になります。

この「いかり」をあらわす文字、江戸時代までは「碇」という文字を使っていました。

明治時代からは「碇」ではなく「錨」が使われるようになった理由にはいくつか説がありますが、日本船で使っていた「いかり」が廃れ、西洋船で使っている「いかり」が多く使われるようになったことが背景にあったようです。

「抜錨」という言葉も明治時代に入ってから多く使われるようになりました。

錨を抜くだけではなく、出航するという前向きな意味を感じる「抜錨」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。

4つ目の漢字は「掏る」です!

「掏る」って何て読むかわかりますか?

 

気づかずにこれをされ「しまった!」「やられた!」と思うことがあるかもしれません。

 

外国に行った場合は特に注意しましょう。

 

さて、何と読むのでしょうか?

 

「掏る」の読み方のヒントは?

意味は「他人の持ち物や身に着けているものを素早く盗むこと」です。

 

ポケットに財布をいれていたら無くなっていた、なんて経験したことありますか?

リュックサックなど後ろにファスナーがついているバッグは気づかないうちにこれをされているかもしれません。

 

さあ、何と読むか分かりましたか?

「掏る」の読み方、正解は……

正解は……

 

「する」

 

です。

 

電車で「掏られた」ことがあるという人も中にはいるのではないでしょうか?

 

スリは、被害にあっても気づかない人もいるのがやっかいです。

単純に自分が失くしてしまったかもしれないと思う人もいます。

掏られていることにすら気づいていない人もいるようです。

 

スリの被害に遭わない工夫をしましょう!

 

海外旅行中はリュックサックで移動するときは、前に抱えてください。

財布にはチェーンをつけましょう。

バッグを離して置いたりしたら危険です。

気を引き締めて行動しましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

5つ目の漢字は「威す」です!

「威す」の読み方をご存じでしょうか?

「威嚇(いかく)」や「脅威(きょうい)」では「い」と読みますが、「いす」と読むのは間違いですよ。

人を怖がらせることに関係ありそうですが…

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「威す」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇す」の3文字
  2. 人に恐れさせることです
  3. 「銃で威されて金品を奪われた」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「威す」の読み方!正解は!?

正解は「おどす」です!

一般には「脅す(おどす)」と書くことが多いので、読みにくかったかもしれませんね。

「おどす」の漢字表記には以下の3種があります。

  • 脅す:怖がらせたり、おびやかしたりする(例:秘密をばらすと脅して金を取る)
  • 威す:武器や暴力を使って恐れさせる(例:新兵器で他国を攻撃すると威す)
  • 嚇す:大声で相手を威嚇する(例:大声で嚇して従わせる)

それぞれに少しずつ使い方が異なるため注意しましょう。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!