今回は「驥尾」「魚籠」「卯建」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「驥尾」
「驥尾」の読み方をご存じでしょうか?
「驥」という字は見たこともないという人が多いかも知れません。
馬編が使われていますが「ばお」や「ばび」と読むのは間違いですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「驥尾」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 駿馬の後ろという意味
- 「驥尾に付す」という慣用句が有名
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「驥尾」の読み方!正解は!?
正解は「きび」です!
「驥尾(きび)」とは、駿馬(しゅんめ)の後ろのこと。
「駿馬(しゅんめ)」は「足の速い優れた馬」という意味なので、つまり「驥尾」とは「優れた馬の後ろ」のことです。
転じて「優れた人物の後ろ」や「優れた人物に付いて従う」ことをいいます。
また、ヒントに示した「驥尾に付す」とは「優れた人物に付き従って事を成し遂げる」という意味です。
少し難しい言い回しでは「蒼蠅驥尾(そうようきび)に付して千里を致す」という慣用句もあり、「つまらぬ者でも優れた人物に付くと功名を得ることができる」という意味。
これらは、中国の歴史書「史記」によるものです。
さすが中国…
かなり重々しくて手厳しい言葉ですね。
2問目はこの漢字!「魚籠」
「魚籠」の読み方をご存じでしょうか?
「魚(さかな)」+「籠(かご)」だけど「うおかご」や「さかなかご」とは違います。
とっても意外な読み方なので、知らなかったらちょっと想像がつかないかも知れないです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「魚籠」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 漁った魚を入れておく籠のこと
- 網製のものや竹製のものがあります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「魚籠」の読み方!正解は!?
正解は「びく」です!
「魚籠(びく)」とは、ヒントにも示したように漁った魚をいれておく籠のことで、網製のものを「網びく」竹せいのものを「竹びく」と呼ぶ場合もあります。
浦島太郎の絵本で、太郎が腰に下げている籠が魚籠です。
といえば、ほとんどの方がピンとくるのでは?
普段の生活であまり目にする機会がないため、なかなかの難問でした。
しかし、釣りが趣味の人には簡単な問題だったかもしれませんね。
通常の読み方とはかけ離れた言葉なので、知らなかった方はぜひこの機会に覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「卯建」
「卯建」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「うけん」と読んでしまいそうですが、残念ながら間違い。
「卯」という字を見かけるのは丼物で有名な「なか卯」ぐらいなので、なかなかの難読ですね。
しかし読み方を聞くと、意外なことに日常でちょくちょく耳にする言葉なのですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「卯建」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 「卯建が上がらない」という慣用句があります
- 「卯」は「う」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「卯建」の読み方!正解は!?
正解は「うだつ」です!
「うだち」と読む場合もあるそうですが、現代ではほとんど「うだつ」と読まれています。
「卯建(うだつ)」とは東洋伝統家屋の屋根の小さな柱のことで、火災の多かった江戸時代に防火壁として取り付けられていたものです。
卯建を設置するにはかなりの出費を伴ったため、富の象徴であるとされていました。
「地位があがらない」「生活がよくならない」「今ひとつぱっとしない」といった様子を「卯建が上がらない」と言うのは、屋根に取り付ける「卯建」に由来していたのですね。