今回のお題は「縋る」「杣」「編纂」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「縋る」
「縋る」の読み方をご存じでしょうか?
「縋」は滅多に見かけない字ですね。
「迫」にちょっと似ていますが「せまる」と読むのはもちろん間違いです。
打ち出の小槌(こづち)などに使われる「槌(つち)」にも似ていますが「槌」は木編で「縋」は糸編ですね。
しかし、読み方を聞くと普通によく聞く言葉なんですよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「縋る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字です
- 手すりにしがみつくことを「手すりに縋る」とも言います
- 「わらにも縋る」という慣用句はよく耳にします
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「縋る」の読み方!正解は!?
正解は「すがる」です!
通常はほとんどひらがなで表記するため、なかなかの難読でした。
ただ言葉としては日常で使われているので、ヒントを読んだらすぐにピンと来たのではないでしょうか。
「縋る(すがる)」とは「頼りになるものにつかまる」や「同情や援助を求める」という意味です。
ヒントに示した「わらにも縋る」という慣用句は「せっぱつまって通常は頼りにならないものにも頼る」という意味です。
また「袖(そで)に縋る」は「同情に訴えて助けを求める」という意味で、こちらもよく使われる慣用句です。
2問目はこの漢字!「杣」
「杣」の読み方をご存じでしょうか?
「仙人(せんにん)」の「仙」に似ていますが、「仙」は人偏「杣」は木編。
残念ながら読み方も違います。
画数はたったの5角で一見して簡単そうな漢字なのに、読みづらいですよね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「杣」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
- 農林業に関わる方は読み方を知っているかも
- 一文字目は「そ」です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね
「杣」の読み方!正解は!?
正解は「そま」です!
この読み方はちょっと思いつきませんよね…
かなりの難読だと言えるでしょう。
「杣(そま)」とは、木材を切り出す山や、山から切り出した木のことです。
また「杣木(そまぎ)」も同じ意味で、「杣」は「杣木」の省略形だと言えます。
さらに「杣人(そまびと)」は、樹木を切ったり、山から運び出したりする職業の人のことで「杣工(そまだくみ)」「杣夫(そまおっと)」などと呼ばれることも。
今の言葉で簡単に言うと「木こり」ですね。
「杣」という漢字やその意味を知っている人はかなり少ないでしょう。
この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「編纂」
「編纂」の読み方をご存じでしょうか?
「纂」には「糸」という字が使われていますが、「へんし」と読むのは残念ながら間違い。
「編」はよく見かける漢字ですが「纂」はかなり難しいですね。
それもそのはず、漢字検定一級レベルの難問です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「編纂」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 多くの材料を書物にまとめること
- 「編」は「へん」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね
「編纂」の読み方!正解は!?
正解は「へんさん」です!
「編纂(へんさん)」とは、多くの材料を集めて整理したり加算したりして書物にまとめ上げることを言います。
材料を集めて書物にすると言えば、一般には「編集」という言葉がよく使われますよね。
「編纂」と「編集」は同じ意味なのでしょうか?
実は、「似た意味だけど少し違う」というのが正解です。
それぞれの意味は以下のようになります。
- 編纂:材料を集めて整理加筆した上で書物にまとめる
- 編集:資料を整理して映像・新聞・雑誌・書物などにまとめる
つまり、編纂は書物にまとめますが、編集は書物には限らないということです。
この機会に「編纂」の読み方とその意味、編集との違いなどについてぜひ覚えておいてくださいね。