今回のお題は「茉莉花」「壁龕」「神子塚」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「茉莉花」
「茉莉花」を何と読みますか?
女の子の名前として人気がありますが…
「まりか」ではありません。
「茉莉花」の読み方のヒントは?
1.「茉莉花」をひらがなにすると4文字になります。
2.鎮静作用・抗不安作用・血圧降下作用が期待できます。
3.『茉莉花の匂のするハンカチイフを出した』芥川龍之介「不思議な鳥」より引用
正解は…
正解は「マツリカ」でした!
「茉莉花」はアラビアジャスミン、モクセイ科ソケイ属の植物です。
「マツリカ」の語源はサンスクリット語の「マリカー」。
白や黄色の可憐で小さな花は、フィリピンとインドネシアの国花に制定されています。
「茉莉花」の花の香りは強いため、花冠がジャスミンティーの香りづけに使われたり、ハーブオイルやお香にも用いられます。
ちなみにジャスミンティーの茶葉はウーロン茶葉で、「茉莉花」はあくまでも香りづけです。沖縄では「さんぴん茶」とも呼ばれますよ。
「茉莉花」の花言葉は「愛らしさ」「愛想の良さ」、白い花は「温順・柔和」、黄色い花は「優美・優雅」です。
「茉」の音読みは「マツ」「バツ」、「莉」の音読みは「リ」「レイ」、訓読みはありません。
『凡夫たり茉莉花の香を強く嗅ぎ』攝津幸彦
「茉莉花」は俳句では夏の季語です!
2問目はこの漢字!「壁龕」
「壁龕」を読んでみましょう!
2つ目の漢字は画数が多いですね。
早速ヒントを見てみましょう!
「壁龕」の読み方のヒントは?
1.「壁龕」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「壁龕」はニッチ(niche)とも呼ばれます。
3.『まるで壁龕の中の彫像のやうに、』シャーロット・ブロンテ「ジェイン・エア」より引用
正解は…
正解は「へきがん」でした!
「壁龕」とは、建築物や岩などのヘコミ、くぼみ、すき間を指す古典的建築意匠のこと。
「壁龕」には、崇拝の対象となる聖像を設置したり、噴水や花瓶などが飾られます。
教会のイエス様やマリア様、お寺の仏像、どちらも「壁龕」に設置されていますね。
「壁龕」をニッチ(niche)と呼ぶ場合は、本来の「壁龕」以外にビジネス用語としての意味もあります。
ビジネス用語のニッチ(niche)は、大企業が参入しずらく競合他社が少ない「すき間産業」を指します。
「彼はニッチなビジネスで大成功したアイデアマンだ」のように使います。
例えば、左利き用のアイテム、食玩マニア向けのネットショップなどです。
「壁龕」の「龕」は、音読みは「ガン・カン・コン」訓読みは「龕つ(かつ)」「ずし」、漢検1級22画の漢字です。
最後はこの漢字!「神子塚」
地名って、思いもよらない読み方をするものが多いですよね。
今回の「神子塚」もまさにそれです!
漢字を見る限り、「かみこづか」としか読めなそうですが・・・
それでは難読ではありませんもんね・・・
何と読む地名なのか?
さっそく見ていきましょう!
「神子塚」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「神子塚」は、岩手県盛岡市にある地名です。
岩手県と言えば不思議な伝説『遠野物語』で有名ですよね。
また、東北には恐山(おそれざん)のある青森県など、神秘的な雰囲気がありますよね。
そして偶然なのか?
「神子塚」の「神子」の読み方が、恐山と関係の深い、切ってもきれないものの名前の読み方と同じなんです!
恐山といえば・・・
考えてみてください!
読み方はひらがなで「〇〇〇づか」ですよ。
「神子塚」の読み方の答えとは・・・
正解は、「いたこづか」でした!
恐山で、死者の魂を我が身に宿して「口寄せ」で死者からの言葉を伝える職業が「イタコ」です。
この「イタコ」は、正式な漢字は無いそうなので、「神子塚(いたこづか)」の「神子(いたこ)」が恐山のイタコと関係あるわけではなさそうです。
でも、「神子塚」と書いて「いたこづか」、何だか神秘的な響きと漢字の地名ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!