今回は「火屋」「禾穂」「曾参歌声」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「火屋」
「火屋」って何て読むかわかりますか?
(かや)ではありません!
(ひや)と読む場合もありますが(ひや)と読むと「火葬場」という意味になります。
この読み方をするときも「火葬場」という意味でも使う場合がありますが、別の意味で使われていることが多いです。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「火屋」の読み方のヒントは?
意味は「ランプ・ガス灯などの火を覆うガラス製の筒」や「香炉・手あぶりなどの上に被せる網状の蓋」を表す漢字です。
最近では、ランプや香炉を見たことがないかもしれませんが、想像して考えてみてくださいね!
さあ、何と読むか分かりましたか?
「火屋」の読み方、正解は……
正解は……
「ほや」
です。
「穂屋」「火舎」「宝屋」「火家」とも書きます。
海に住んでいる「ホヤ」にもこの「火屋」という漢字が当てられています。
「海のパイナップル」と呼ばれている生き物です。
北海道や東北地方で多く水揚げされています。
「ホヤ貝」と呼ばれることもありますが、貝ではありません。
一度食べたらクセになる味です!
機会があればぜひ一度召し上がってみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「禾穂」
「禾穂」の読み方をご存じですか?
「穂」は「稲穂」など時々見かける漢字ですが「禾」はあまり見かけませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「禾穂」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○○」の3文字
- 音読みです
- 「禾」はのぎへんの元となる漢字です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「禾穂」の読み方、正解は・・・
正解は
「かすい」
です!
「禾」は音読みが「カ」で、訓読みが「のぎ」「いね」です。訓読みでわかる通り、稲などの穀物や穀物の先端にある堅い毛をあらわす言葉です。のぎへんには「稲」「稗」など穀物をあらわす漢字が多いですね。
やはりのぎへんである「穂」は音読みが「スイ」で「穀物の茎の先の、花・実をつけるところ」という意味があります。
つまり「禾穂」は「(稲などの)穀物の穂」という意味になります。
「禾」と「芒」
「禾」は「のぎ、のぎへん」の部首になる漢字ですが、この「のぎ」は「芒」という漢字と同じ意味であると書いてあります。
「芒」の意味を調べると「穀物の先端」という意味があり、確かに「禾」と同じように思いますが「芒」の方が漢字としては見かける機会が多いのではないでしょうか。
例えば「光の先端」という意味の「光芒」はよく使われる言葉です。また星形になる多角形のことを「○芒星(○は頂点の数)」と呼ぶこともあります。「芒」の方が「禾」よりも鋭角な先端という意味があるのかもしれませんね。
普段食べているものの多くは、穀物からできていると考えると、あまり聞くことのない「禾穂」という言葉も少し身近に感じるのではないでしょうか。意味と一緒に読み方も是非覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「曾参歌声」
「曾参歌声」を何と読みますか?
座右の銘にしたいほどいい言葉ですよ。
早速ヒントを見てみましょう!
「曾参歌声」の読み方のヒントは?
1.「曾参歌声」をひらがなにすると、8文字になります。
2.「曾参」は、孔子の弟子だった人の名前です
3.「彼は私利私欲に走らない曾参歌声な人物だ」のように使います。
正解は…
正解は「そうしんのかせい」でした!
「曾参歌声」とは、貧しくても欲に囚われず高潔に生きることを意味します。
故事によれば、孔子の弟子だった曾参はとても貧しく、いつもみすぼらしい着物を身につけていました。
しかし、彼が『詩経(中国最古の詩集)』の商頌の詩を歌うと、その「歌声」は金石の楽器を奏でるような見事な調べで、世界に響き渡ったといいます。
「曾参歌声」の「曾」は「かつて、以前、これまで」などの意味を持つ漢字です。
「曾」の音読みは「ソウ・ゾ・ソ・ゾウ」、訓読みは「曾なる(かさなる)」「曾て(かつて)」「曾ち(すなわち)」「曾す(ます)」、漢検1級/準1級、12画の漢字です。
最後に、曾参さんを題材にした四文字熟語がもうひとつあるので紹介しましょう。
曾参殺人:嘘でも何度も聞かされると信じてしまうこと。
曾参が人を殺した(実は殺していない)と何度も繰り返し聞かされた母親が、ついには信じてしまったという故事に由来する言葉です。