今回のお題は「晩稲」「嘖む」「葎」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「晩稲」
「晩稲」の読み方をご存じでしょうか?
「ばんとう」以外でお答えくださいね。
珍しい言葉ではないので、きっと耳にしたことがあるでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「晩稲」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 心身の成熟が遅い人
- 彼は晩稲だから結婚は遅くなりそうだね
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「晩稲」の読み方!正解は!?
正解は「おくて」です!
なお、「おくて」には「奥手」「晩生」「晩稲」の3種の表記があります。
よく聞く言葉ですが「晩稲(おくて)」という表記は知らなかった方が多いでしょう。
いずれもヒントで示したように「心身の成熟が遅い人」のことですが「晩稲」はそもそも「遅く成熟する稲」という意味が由来となっています。
「おくて」の類義語は「消極的」「弱気」「人見知り」などです。
また、反義語には「早熟」や「早生(わせ)」があり、ませている人のことを言います。
2問目はこの漢字!「嘖む」
「嘖む」の読み方をご存じでしょうか?
「責」という字に口編が付いていますが、「せきむ」と読むのは間違いです。
なんだか、悔しそうな苦しそうな雰囲気だけは、伝わってきますね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「嘖む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇む」の4文字です
- 辛く当たって責め立てること
- 「後悔の念に嘖む」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「嘖む」の読み方!正解は!?
正解は「さいなむ」です!
一般には「苛む(さいなむ)」と表記することが多いため、読みにくかったかも知れませんね。
「嘖む(さいなむ)」とは厳しく辛く当たったり、責め立てたりすることをいいます。
以下は「嘖む」を使った例文です。
- 自分自身を嘖むのはもうやめにしよう
- 彼の体は重い病魔に嘖まれていた
- たった一度の過ちを責め嘖む日々だ
また、「嘖む」の類義語には「いじめる」「なぶる」「いびる」「虐げる」などがあります。
最後はこの漢字!「葎」
「葎」を何と読みますか?
読めそうで読めない漢字ですね…
早速ヒントを見てみましょう!
「葎」の読み方のヒントは?
1.「葎」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「葎」は、俳句で夏の季語となります。
3.「葎」をイタリア語にすると「葎」、フランス語では「herbe」です。
4.『去年のままに葎がす枯れている、』久生十蘭「我が家の楽園」より引用
正解は…
正解は「むぐら」でした!
地域によっては「うぐら」「もぐら」と呼ぶことも。
「葎」とは、広い範囲にわたって生い茂る雑草、その茂み、または雑草が生えて人気のない荒れ果てた様子を意味します。
植物としての「葎」は、アカネ科アカネ亜科のフタバムグラ属、あるいはアサ科カラハナソウ属のカナムグラを指します。
カナムグラは「鉄葎」と書き、花言葉は「力強い人」です。
花葎(ハナムグラ)は「こまめな」、四葉葎(ヨツバムグラ)は「抵抗・謙虚」、八重葎(ヤエムグラ)は「抵抗・拮抗」です。
雑草は花言葉も地味でたくましいイメージですね。
「葎」の音読みは「リツ・リチ・ロツ・ロチ」、訓読みは「むぐら」、漢検準1級12画の漢字です。
『夕顔のあとからのぼるむぐらかな』凡兆
俳句では夏の季語となっています。