漢字読み講座

【今日の難読漢字】「寠れる」「迂遠」「冬眠鼠」「展く」「梅桃」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「寠れる」

「迂遠」

「冬眠鼠」

「展く」

「梅桃」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「寠れる」です!

あなたは何と言って褒められるとうれしいですか?

「美しい」「優しい」「逞しい(たくましい)」「凛々しい」などなど・・・

褒め言葉はたくさんありますが、「寠れる」と言われて嬉しい人はいますか?

「寠れる」の読み方のヒントは・・・?

「寠れる」は、体型に関する言葉です。

読み方は、ひらがなで「〇〇れる」の4文字です!

体型が前よりも細くなった時に使われます。

細くなったと褒められるのは嬉しいものですが、「やせる」ではありません・・・

何と読むのでしょうか?

「寠れる」の読み方の答えは・・・

正解は、「やつれる」でした!

痩せたと言われるのは嬉しいですが、「寠れた(やつれた)」と言われても嬉しくないような・・・?

「寠れる」は、「病気や心労でやせ衰える」「みすぼらしくなる・見映えがしなくなる」という意味の漢字なのです。

いくら痩せたと入れるのは嬉しくても、「やせ衰える」「みすぼらしくなる」という意味が含まれていたら嫌ですよね。

例えば、「友人は失恋のショックですっかり窶れてしまった」などという風に使われます。

間違っても誰かに「窶れましたね」なんて言ってはいけませんね・・・

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「迂遠」です!

「迂遠

これ、何と読むかわかりますか?

 

使い慣れない言葉なので、正解も耳慣れないかもしれません。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「迂遠」読み方のヒント!

 

「迂遠」は、よく見ると読める漢字かも。

 

「迂」は「迂回」で使われている漢字。読み方も同じです。

「遠」は「遠い」とも読みますが、「遠足」「遠路」などの読み方と同じ。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「迂遠」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「うえん

です!

 

「迂遠」は、

「遠回りし、まわりくどいさま」という意味の言葉です!

 

「人づてに文句を言うなんて、迂遠なことをしやがる」

なんて、悪い意味の文脈で使われます。

 

また、この意味が転じて「直接役に立たない」という意味にも使われます。

「プレゼンにその方法は迂遠だ」と言うように、

こちらもかなり否定的な言葉です。

 

この言葉をさらに強調した四字熟語が「婉曲迂遠(えんきょくうえん)」

「婉曲迂遠に退職を勧められた」とあれば、

かなりまわりくどい言い方をされたことが伺えます。

 

ビジネス会話の基本は、結論から伝えること。

迂遠な表現にならないように気をつけたいものですね。

 

使い慣れないけれど、知ってしまえばわかりやすい「迂遠」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「冬眠鼠」です!

本日の難読漢字クイズは「冬眠鼠」です。

もちろん、「とうみんねずみ」ではありません。

早速ヒントを見てみましょう!

「冬眠鼠」の読み方のヒントは?

1.「冬眠鼠」をひらがなにすると3文字になります。

2.「冬眠鼠」は木の上で暮らしています。

3.「冬眠鼠」を英語にすると「Dormouse」、フランス語では「Loir」!

正解は…

正解は「やまね」でした! 「山鼠」と書いても正解!

マリネズミ、モモトリ、リスネズミ、コオリネズミなど多くの別名があります。

「冬眠鼠」はネズミの一種で、夜行性で冬眠するのが特徴。

体長は7cm前後、フサフサした毛に尻尾まで覆われた見た目はネズミというよりリスのよう。虫や果実、鳥の卵などを食べる雑食の動物です。

ヨーロッパにも生息していますが、日本の「冬眠鼠」は天然記念物に指定されています!

「鼠」の音読みは「ソ」「ショ」「ス」、訓読みは「ねずみ」、漢検準1級13画の漢字です。

「冬眠鼠」の冬眠

ネズミは冬眠しませんが、「冬眠鼠」は平均気温が9℃以下になると、体温を0℃近くまで下げて冬眠します。

眠る場所は樹洞、木の皮のすき間、落ち葉の下、地中など。木を切ると冬眠中の「冬眠鼠」が出て来ることもあるのだそう!

4つ目の漢字は「展く」です!

「展く

これ、何と読むかわかりますか?

 

簡単に読めそうなのに、

読もうとすると「これで合ってるのかな?」と不安になりますよね。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「展く」読み方のヒント!

 

「展く」は、わかってしまえば読み方は簡単。

でもついついてんく」と読んでしまいますよね。

 

ただし「展覧会」「展示」などから連想できる言葉。

また、同じ読み方の別の漢字を使う方が一般的です。

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「展く」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ひらく

です!

 

「展く」は、

「畳んであるものを広げる」という意味の言葉です!

 

一般的には「開く」を使う機会が多いのではないでしょうか。

 

ただ、正確なニュアンスで言うと「展く」と「開く」は別物。

 

「展く」には「小さくなっているものが広がる」という意味が強い言葉です。

畳んでいた紙や、とじていた本のページを広げるようなイメージ。

 

それに比べて「開く」は門構えの漢字であることからもわかるように

「とじていたものがひらく」と言う意味の言葉。

ドアや鍵、心などがオープンするようなイメージです。

 

同じような読み・言葉であっても、漢字が違うと意味が変わるのが面白いところ。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

5つ目の漢字は「梅桃」です!

本日の難読漢字は「梅桃」です。

春っぽい漢字ですね!

早速ヒントを見てみましょう。

「梅桃」の読み方のヒントは?

1.「梅桃」をひらがなにすると5文字になります。

2.「梅桃」の花言葉は「郷愁・輝き・貴び」

3.『若い門弟は梅桃のやうに真紅になつた。』蒲田泣菫「茶話」より引用

正解は…

正解は「ゆすらうめ」でした!

「梅桃」は、サクランボに似た香りの赤い実をつけるバラ科サクラ属の落葉樹。庭木として目にすることが多いかもしれません。

別名は「山桜桃梅・桜桃・繁梅・英桃」など。コリアンチェリー、チャイニーズブッシュチェリーとも呼ばれます。

ツヤツヤした赤い実は、薄甘くてえぐみがないのが特徴。果実酒やジャムにも用いられます。

木が華奢で、揺すると実が落ちるため「ユスラウメ」と呼ぶようになったのだそう。

ちなみに「櫻(サクラ・桜)」という漢字は、ピンクの花を首飾りのように身につけた女性をあらわしていますが、このピンクの花は元々は「梅桃」を指していました。

「梅桃」と方言

さまざまな別名を持った「梅桃」ですが、方言もご紹介しましょう。

福島県相馬:リッサ

茨城県西南地区:ヨソランメ

神奈川県津久井:ニワモモ

宮城県仙台:ユスラゴ

山形県坂田:ヨシランゴ

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

出典:コトバンク

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とにかく本が好きです!