今回の難読漢字は「発く」「狼戻」「お強請り」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「発く」
「発く」の読み方をご存じでしょうか?
「発」という字は小学3年生で習うお馴染みの漢字ですが「出発(しゅっぱつ)」「発生(はっせい)」など、もっぱら熟語で使います。
送り仮名をつけることは滅多にないので、読めない方が多いかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「発く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇く」の3文字です
- 他人の秘密や悪事を探って公にすること
- 「探偵は彼らの企みを全て発いた」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「発く」の読み方!正解は!?
正解は「あばく」です!
一般には「暴く」と表記されることがほとんどなので、ヒント無しで正解できた方は少ないのではないでしょうか。
「発く」は本来「土を掘って中のものを取り出す」という意味ですが、人の秘密や悪事を暴露するという意味の「暴く」と同じ意味としても使われています。
また「発く/暴く」には「ずたずたに切る」という意味もあるので、覚えておきましょう。
2問目はこの漢字!「狼戻」
「狼戻」の読み方をご存じですか?
「狼」という字は動物のオオカミでお馴染みですし「戻」は「戻る」という字をよく見るのでこちらもお馴染みですが、オオカミが戻ってくるという意味ではありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「狼戻」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ろう○○」の4文字
- 音読みです
- 「狼藉」という言葉と同じような意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「狼戻」の読み方、正解は・・・
正解は
「ろうれい」
です!
「狼」はオオカミという意味の他に「オオカミのように凶暴なもの」「みだれる」「うろたえる」などの意味があります。
「戻」には「もどる」の他に「道理にそむく」という意味があります。
「狼戻」は「オオカミのように欲が深く道理にそむくこと」や「乱暴なふるまい」のように「狼藉(ろうぜき)」と同じ意味で使われています。
何故か悪いイメージを持つ「狼」
日本では、オオカミは山神の使いとされており、語源は「大神」だったと考えられています。「神」は信仰の対象であると同時に人間の命を奪うものとして恐れられていたとも言われています。
「狼」という漢字に悪い意味があったり、西洋の童話、おとぎ話でも人や家畜を食べる象徴だったりと、世界的にオオカミにいいイメージは無いようです。実際に動物を捕食するとはいえ、ちょっとオオカミが可哀想になってしまいますね。
「狼戻」という言葉を見かけたら、オオカミのことと読み方を思い出してくださいね。
最後はこの漢字!「お強請り」
「お強請り」の読み方をご存じでしょうか?
「強い(つよい)」と「請(せい)」で「おつよせいり」ではありませんよ。
日常で耳にする言葉ですが、これは読みにくい…
かなりの難読だといえるでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「お強請り」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「お〇〇り」の4文字です
- 「強請り」は「ゆすり」と読みます
- 「子供にお強請りされてゲームを買ってあげた」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「お強請り」の読み方!正解は!?
正解は「おねだり」です!
「お強請り」とは、年長者などに甘えて物をせがむこと。
小さな子にせがまれて、ついオモチャなどを買ってあげた経験のある方も多いでしょう。
ところがヒントにも示したように「強請り」は「ゆすり」と読みます。
「強請り(ゆすり)」は「人を脅して金品を要求すること」なので、「お」が付いた途端に意味がかわいくなるという珍しい言葉ですね。
「お強請り」という漢字は、覚えておくとちょっとした小ネタに使えるかもしれません。