漢字読み講座

「齦」「陳奮翰奮」「雨催い」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「齦」「陳奮翰奮」「雨催い」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「齦」

「齦」を何と読みますか?

生き物にとって大切なものです。

毎日ケアしなくては…

「齦」の読み方のヒントは?

1.「齦」をひらがなにすると3文字になります。

2.「齦」をドイツ語にすると「Gummi」、イタリア語では「gomma」です。

3.『肉の落ちた齦のあたりには』 木暮理太郎「黒部川奥の山旅」より引用

正解は…

正解は「はぐき」でした!

一般的には「歯茎」と書かれますね。

歯の根元からぴったりと包む肉のことです。

「齦」の音読みは「ギン・ゴン・コン・カン・ケン」訓読みは「はぐき」「齦む(かむ)」、漢検1級21画の漢字です。

「齦」は「歯」と「昆(こん)」の組み合わせ、「昆」は「根(ね)」を意味する漢字です。

同じように「はぐき」と読む漢字に「齶」があります。

「齦・齶」はとても似ているので間違えないよう注意してください。

ちなみに、「齦齶」の2つを並べると「ぎんがく」という熟語になります。

「齦齶」の意味は、岩石などがデコボコしている様子です。

他にも、「齦」を使う熟語をいくつか紹介しましょう。

齦齦(ぎんぎん):齦が見えるほどに笑うさま

齦割(こんかつ):噛んで割る、噛み砕くこと

歯齦炎(しぎんえん):齦の炎症、いわゆる歯肉炎のこと

2問目はこの漢字!「陳奮翰奮」

「陳奮翰奮

これ、何と読むかわかりますか?

 

一見難しそうに見えますが、一つひとつを見ると読める方が多いかも!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「陳奮翰奮」読み方のヒント!

 

「陳奮翰奮」は、会話の中でも使われる表現の一つ。

 

この漢字を見て「全然読み方がわからないよ〜!!」と思った方は、

まさに今「陳奮翰奮」な状態です!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「陳奮翰奮」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ちんぷんかんぷん

です!

 

「陳奮翰奮」は、

「言葉や話が通じず、さっぱりわけがわからない」という意味の言葉です!

 

例文としては

「彼の言い分は理屈が通っていない陳奮翰奮なものだった」

などのように使います。

 

元々は「ちんぷんかん(陳奮翰)」という言葉だったのですが、

語感からか「ちんぷんかんぷん」になったようです。

 

漢字は「陳奮翰奮」のほかにも「珍紛漢紛」や「珍糞漢糞」なんて書くことも。

いずれも当て字なので、どれを書いても正解です!

ただ、ひらがなで書いた方が読みやすく一般的。

普段もし使う機会がある場合は、ひらがなかカタカナで書くといいですよ。

 

知識として知っておくと、ちょっと面白い漢字「陳奮翰奮」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

 

最後はこの漢字!「雨催い」

「雨催い」の読み方をご存じでしょうか?

「催」は「開催(かいさい)」などの「さい」ですが、「あめさいい」と読むのはもちろん間違いですよ。

「さい」と読むのは音読みです。今回は訓読みで考えてみてくださいね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「雨催い」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇い」の5文字です
  2. 雨が降り出しそうなお天気のこと
  3. 「雨模様」ともいいます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「雨催い」の読み方の読み方!正解は!?

正解は「あまもよい」もしくは「あめもよい」です!

「雨催い(あまもよい/あめもよい)」とは、今にも雨が降りがしそうなお天気のこと。

空に灰色の雲が垂れ込めて風が吹いてくると「雨が来そうだな」と感じますよね。

ヒントにも示したように「雨模様」も同じ意味で、雨が降り出しそうなお天気のことです。

よく勘違いされるのですが「雨模様」や「雨催い」は雨が降っている状態のことではありません。

あくまでも「雨が降りそう」なお天気のことなので、間違えないように注意しましょう。
出典:コトバンク

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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!