今回のお題は「颶」「登攀」「蓬髪」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「颶」
本日の難読漢字クイズは「颶」です。
なんだかカッコいい漢字ですね!
早速ヒントを見てみましょう。
「颶」の読み方のヒントは?
1.「颶」をひらがなにすると5文字になります。
2.「颶」をフランス語にすると「tourbillon」、イタリア語では「vortice」です。
3.『み雪降る 冬の林に 飃かも い巻き渡ると』万葉集より引用
正解は…
正解は「つむじかぜ」でした!
「旋風」と書かれるのが一般的ですね。
渦を巻いて吹き上がる風や局地的な空気の渦巻きのことで、辻風(つじかぜ)とも呼ばれます。
「颶」の音読みは「グ」「ク」、訓読みは「つむじかぜ」、漢検1級17画の漢字です。
「颶」は、頭頂部で髪の毛が渦巻いている旋毛(つむじ)が語源と考えられてます。
「颶」と竜巻は同じ?
「颶」に似ているものに竜巻がありますが、実はまったく別のもの。
竜巻は上空に積乱雲という雲が出ていて、そこから垂れ下がるように起こります。
「颶」の上空には特定の雲がありません。むしろ雲一つ出ていない晴天の日に起こることがほとんどです。
また、規模が大きいのは竜巻、規模が小さいのが「颶」ともいえます。
「颶」は地面が温められると発生するため、運動会で発生することが多いですよ!
2問目はこの漢字!「登攀」
「登攀」
これ、何と読むかわかりますか?
最初の文字は読めるけれど、後半の文字が難しいですよね……。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「登攀」読み方のヒント!
「登攀」は、「攀」の文字が難しいですよね。
なんとなくのイメージで「とうけん」「とうきょ」なんて読んでしまうかも。
これはどちらも不正解。
正解は「とう〇ん」です。
○に当てはまるひらがなを考えてみましょう!
さて、あなたは何と読みましたか?
「登攀」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「とうはん」
です!
「登攀」は、
「高い山などをよじ登ること」という意味の言葉です!
「とはん」とも読む場合もあるので、もしそのように読んだ方がいれば正解!
「る」は、一般的に知られる「山を登る」という意味で使われています。
それに対して「攀」には「よじる」「しがみつく」といった意味があります。
実は「よじのぼる」を漢字で書くと「攀じ登る」となるんですよ!
使用例としては
「長い登攀で疲れがピークに達した」
「こんな登攀計画では危険だ」
というように、やはり登山に関する会話や文章で使われます。
使う頻度は少ないけれど、知識として覚えておきたい「登攀」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「蓬髪」
「蓬髪」の読み方をご存じですか?
「髪」はよく使う漢字ですが「蓬」はあまり馴染みがない漢字ですね。
いったい何と読むのでしょうか?
「蓬髪」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ほ○○○」の4文字
- 音読みです
- 髪の毛の状態をあらわす言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「蓬髪」の読み方、正解は・・・
正解は
「ほうはつ」
です!
「蓬」は「よもぎ」という、キク科ヨモギ属の多年草をあらわす漢字ですが、「(物の)乱れているさま」をあらわすこともあります。よもぎはよく繁殖してぼうぼう生えるので、そこから連想されたもののようです。
「髪」は「頭髪」という意味なので、「蓬髪」は「よもぎのように伸びて乱れた頭髪」という意味になります。
「敝衣蓬髪」
「蓬髪」という言葉を使った四字熟語に「敝衣蓬髪(へいいほうはつ)」があります。
「敝衣」は「ぼろぼろの衣服」という意味です。ぼろぼろの衣服に伸びて乱れた髪、そのような恰好でなりふり構わないさまをあらわしています。何かに没頭してなりふり構わず髪がぼさぼさになっている人は、ドラマなどではよく見る光景ですが、実際に敝衣蓬髪になってしまうと清潔感がなくなってしまうので、気を付けたいところです。
髪の毛は伸びてしまうとすぐまとまりがなくなってしまいますが、そんな時「蓬髪」という言葉と読み方を思い出してくださいね。
出典:コトバンク