今回のお題は「噦」「都々逸」「怖ず怖ず」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「噦」
「噦」を何と読みますか?
止まらないと苦しいものです。
止め方には諸説あります。
「噦」の読み方のヒントは?
1.「噦」をひらがなにすると、「〇〇っ〇〇」になります。
2.「噦」には、「げっつり」「さくり」「ぎっくん」などの方言があります。
3.「噦」は、医学用語では「吃逆」と書きます。
正解は…
正解は「しゃっくり」でした!
「ひゃっくり」でも正解です。
「噦」とは、医学用語で「吃逆(きつぎゃく)」と言います。
「噦」は、横隔膜が急速な収縮を起こして声帯が閉鎖することで、空気の流入(吸気)が阻止される現象です。
大量のアルコールを飲んだとき、早食いや暴飲暴食、一気飲みをした際に起こります。
また、いきなり大声を出したり、大笑いしたときにも起こりますよ。
「噦」の音読みは「エツ・カイ・オチ・ケ・エチ・ケイ」、訓読みは「噦り(しゃくり)」「噦く(むかつく)」「ひゃっくり・しゃっくり」、漢検1級16画の漢字です。
「噦」という漢字には、吐き気、えずくという意味もあります。
「噦」の止め方
・深呼吸して息を止める
・コップの反対側から水を飲む
・誰かにびっくりさせてもらう
・砂糖を喉の奥に放り込んで飲み込む
・左手を挙げてつばを飲み込む
あなたの「噦」の止め方はありましたか?
2問目はこの漢字!「都々逸」
「都々逸」を何と読みますか?
古くから伝わる粋な日本文化です。
スラっと詠めたらかっこいい!
「都々逸」の読み方のヒントは?
1.「都々逸」には、俳句や川柳のようなルールがあります。
2.「都々逸」に欠かせない楽器は三味線!
3.「都々逸」が生まれたのは江戸末期です。
4.現代文化に照らし合わせると、即興のラップに例えられるかもしれません。
正解は…
正解は「どどいつ」でした!
主に恋愛をテーマにした「俗曲」というジャンルで、「情歌」とも呼ばれます。
現代でもよく知られている有名な「都都逸」はこちら!
『立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花』
『ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』
どちらも何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?
江戸庶民の教養と、粋な心意気を感じる素晴らしい日本文化ですね!
「都々逸」のルールは?
「都々逸」には俳句や川柳のような緩いルールがあります。
基本的なルールは、七・七・七・五の音数律にすること。
七・七・七・五の頭に五を加えて、五・七・七・七・五とする形式もあり、「五字冠り(ごじかぶり)」と呼ばれます。
ところでこちらも「都々逸」ですよ!
『人の恋路を 邪魔する奴は 馬に蹴られて (以下略)』
最後はこの漢字!「怖ず怖ず」
「怖ず怖ず」の読み方をご存じでしょうか?
「怖い」は「こわい」と読みますが、「こわずこわず」ではありません。
ちなみに、普段の生活で耳にする言葉です。
漢字のイメージから想像してみてくださいね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「怖ず怖ず」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇ず〇ず」の4文字
- 「おそるおそる…」という意味
- 「怖ず怖ずしてないでサッサと行きなさい」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「怖ず怖ず」の読み方!正解は!?
正解は「おずおず」です!
「怖ず怖ず(おずおず)」とは「ためらいながら、おそるおそる何かをするさま」を表した言葉。
「怖」という字には「怖い(こわい)」という読み方以外に「物怖じ(ものおじ)」という読み方もあります。
「おずおず」という言葉は知っていても、漢字表記は知らない方が多かったかも知れません。
「怖ず怖ず」の使い方、この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
出典:コトバンク