「萌す」
親しみやすい漢字ですが、何と読むかわかりますか?
2005年ごろ、「萌え~」という言葉が大流行しましたが、
「萌す」は「もえす」とは読みません。
「萌す」の読み方のヒントはコレ!
まずは読み方のヒントをお伝えします。
- ヒント1:「萌」の漢字の意味は、芽が出ること
- ヒント2:「萌し」という言い方もある
- ヒント3:「萌す」は全部で3文字の言葉
そろそろわかった方もいるのではないでしょうか?
「萌す」の読み方!正解は…?
正解は……「きざす」です!
「萌す」の意味は、芽が出ること。
そこから転じて、「ものごとの始まり」を指す場合もあります。
春になると、梅や桜、道ばたの草花が色づいてきて嬉しく思いますよね。
そんな新鮮な気持ちや、新しい季節の始まりを表す美しい言葉なのです。
ちなみに、「萌す」を使った熟語には、「萌芽(ほうが)」という言葉もありますよ。
- 出てきたばかりの草木の芽
- ものごとの始まり、きざし
萌芽には、2つの意味があります。
「新しい文化が萌芽する」「子どもの反抗心が萌芽した」
というような使い方ができる言葉です。
「萌す」と「兆す」の違いは?
「萌す」の漢字より、「兆す」の漢字の方が一般的だと感じる人もいるでしょう。
「兆す」には、「前触れ」「ものごとが起こりそうなしるし」という意味があります。
つまり、「萌す」の意味とほとんど同じなのです。
「萌す」と「兆す」、どちらを使えばいいのか迷ったら、
- 「萌す」…植物に対しての表現や、手紙などで時候の挨拶をするとき
- 「兆す」…社会情勢について書くときや、ビジネスシーンで使用するとき
このような使い分けをするといいでしょう。
今年も、そろそろ暖かな季節が巡ってきました。
お庭や外出先で草花の芽生えを見つけたら、「萌す」という言葉を使うチャンスです。
新しい季節が始まる喜びを、家族や友人、恋人と共有してみてくださいね!