おうちでペットを飼っている方の中には、毎晩一緒に寝ているという方も多いのではないでしょうか。でもペットと一緒に寝るのは、睡眠の質の面から考えるとあまり良くないという意見があります。これについて、最近さまざまな場所で実証実験や調査が行われているそう。そこで今回はペットと一緒に寝ると睡眠の質がどうなるのか、さまざまな実験や調査の結果を踏まえてみていきましょう。
目次
実験から判明!ペットと寝るメリット
ペットと一緒に寝るとどういった影響があるのかという実験は、世界各地で行われています。その結果を見るとメリットが期待できるようです。
幸福感を得られる
先日法政大学で、「猫と共に探求する新たな睡眠価値の創出」という面白い実験の結果が発表されました。実験の内容は、24日間毎晩飼い猫が寝ている場所に行き、一緒に寝るというものです。
猫が寝る場所はベッドや布団とは限らないので、被験者は寝袋で寝たといいます。階段の踊り場や廊下ということもあったそうです。これだけでも睡眠の質は下がりそうですよね。
しかし、いつもの睡眠と睡眠の質に大きな差は見られなかったのだそう。睡眠中猫に起こされることも多かったそうですが、かえって幸福感が高まりリラックス効果も得られたといいます。
またアメリカでペットと一緒に寝ている方を対象に行われたアンケートでも、ペットに睡眠を妨害されているにも関わらず、多くの飼い主が一緒に寝ることを良い体験と感じていることがわかりました。
睡眠の満足度が高まる
カナダの大学では、子どもがペットと一緒に寝るとどういった影響を受けるのかという調査が行われました。そのなかで、ペットと一緒に寝ることで安心感を得られ、睡眠に対する満足度が高まるという結果が得られたといいます。
ペットと寝ていない子に比べ、夜中に起きてしまったり寝付けなかったりということも少なかったそうです。
これは子どもに対する実験なので大人にも当てはまるかはわかりません。しかし先ほどご紹介した実験結果もあわせると、ペットと寝ることでリラックス効果を得られることは間違いなさそうですね。
睡眠の専門家が危惧するペットと一緒に寝るデメリット
睡眠の専門家によると、ペットと一緒に寝るとペットの存在が気になり眠りが浅くなることが危惧されるといいます。
実際ペットと寝ている方に調査をした結果、多くの方が夜中ペットに起こされたり、起こされた後に寝付けなかったりした経験があることがわかりました。特に小さな物音でも目が覚めてしまうセンシティブスリーパーの方は、注意が必要かもしれませんね。
またアレルギーを持つ方は、アレルギーの症状によりよく眠れなくなる可能性もあるでしょう。
添い寝はNGだけど同じ寝室内はOK
一方アメリカの研究では、ペットとの添い寝は睡眠の質を妨げるが、寝室内にペットがいるものの添い寝はしていない場合、睡眠効率が上がったという結果が報告されています。
添い寝だとぐっすり眠れないという方も、寝室内に入れるだけであればメリットのみを感じられるかもしれませんね。
ペットの性格や自分の睡眠傾向を考慮しよう
実験結果をみると、ペットと一緒に寝ることで睡眠に対する満足度やリラックス感はアップしていることがわかりました。
しかしペットと寝ることで、睡眠の最中に目を覚ましてしまう方もいるようです。ペットと一緒に寝ることで睡眠の質がどうなるかは、その人の睡眠傾向によるのかもしれません。
また添い寝では睡眠の質が下がる方も、寝室内に入れるだけであれば、睡眠の質に影響を与えず、メリットのみを得られる可能性があります。ペットの性格や自分の睡眠傾向などに合わせ、最適な方法を選んでくださいね。