大事なイベント、重要なプレゼンテーションなどの前日に眠れなかった経験はありませんか?
寝不足ではいつもの実力が出せませんよね。
寝なきゃいけない日ほど眠れない…というあなたに吉報です。
勝負の日に自分の能力を最大限に発揮するための睡眠方法があるのです。
「大切な日」にばっちりの体調で挑める睡眠方法についてまとめてみました。
目次
大切な日の前日にするのはNGなこと
「ふだんの日」と違うことをしてはいけません!
大切な日に実力以上の力を発揮したい気持ちはよくわかります!
そのために、
「栄養のあるものを食べてスタミナをつけておこう!」
「前の日はいつもよりも早くベッドに入ろう」
などと、いつもと違うことをするのは「逆効果」であると、睡眠に詳しい医師・医学博士の裴英洙先生は著書『一流の睡眠 「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』のなかで解説しています。
焼肉を食べてスタミナをつけようとする、ふだんよりも長時間の睡眠を取ろうとする、激しい運動をして汗をかくことなど、ふだんと違ったことをするのはNGです。
勝負の日に向けて大切なのは2日前の睡眠!
勝負の日の2日前にあえて「(ちょい)寝不足」の状態を作る!
大切な日の前日にぐっすりと眠り、勝負の日にばっちりのコンディションで挑むためにも、大事な日の2日前に「ちょい寝不足」の状態を作ってください!
2日前のおすすめの過ごし方は、「体内時計を極力、狂わせないようにしながら、ちょい寝不足の状態を作る」です。
体内時計が狂わなければ、睡眠時間が少なくなってもすっきり目覚めることができます!
では、この方法について具体的な説明をみていきましょう。
体内時計を狂わせないまま「ちょい寝不足」を作る方法
いつもよりも睡眠時間をちょっと減らす(ちょい寝不足の状態を作る)ために、いつもよりも少し遅い時間に寝てください。
その際に注意すべき点がいくつかあります。
カフェインは寝る3時間前までにすること
コーヒーやカフェインの摂取は寝ようと決めている「3時間前」までにしてください。
寝る3時間前から、明かり・照明に気をつける
体内時計は明るいライト、照明、光などのもとで動き出してしまいます。
体内時計の針の動きのペースを変えないためにも、寝ようと決めている3時間前からは、薄暗い場所(明かりを落とした場所、部屋の照明を暗くするなど)で過ごしてください。
食事は寝る3時間前までに済ませる
体内時計の子時計は体内の臓器のさまざまな場所にあります。
胃が働くことによって体内時計は変動しますので、寝ようと決めている時間の3時間前までに食事は済ませるようにしましょう。
(ただし、空腹すぎると逆に目を覚ます成分が放出されてしまうため、小腹がすいたら消化にエネルギーを使わないフルーツなどをちょっと食べることがおすすめです。)
寝る前に「足湯」「寝室を涼しくする」「頭を冷やす」などをする
短い睡眠時間で極力、翌日に悪影響を及ぼさないために有効なのが、
・足湯で脳の核心温を下げる
・寝室の温度を下げる
・頭を冷やして足を温める
などです。
これらをすると、短い睡眠でも翌日のパフォーマンスが下がりづらいと言います。
勝負の日、当日にすべきおすすめのこと
「コンビニ」に立ち寄る
理由はコンビニの照明にあります。
コンビニは購買意欲を刺激するために、「白色発光ダイオード」という種類の照明を使用しているといいます。
目も網膜から視床下部路を介して「体内時計」に働きかけるには、白色電球よりも白色蛍光灯、さらには白色蛍光灯よりも効果がある明かりが「白色発光ダイオード」なのです。
つまり、コンビニの照明を受ければ体内時計の針がばっちり合い、体調が整うのです。
ちなみに、平均的なオフィスの照度は500ルクスといわれています。
それに比べてコンビニの照度は平均1500~2500ルクスとされていますから、体内時計への影響が、ライトのなかではずば抜けているとよくわかりますね!
2日前から整えてきた前日の睡眠のコンディションもばっちり。
コンビニにも立ち寄った。
これでOKです。
最高のパフォーマンスを発揮してください!
最後までお読みいただきどうもありがとうございました。
『一流の睡眠 「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』(ダイヤモンド社)裴英洙
『なぜ、できる人は朝コンビニに行くのか?』(フォレスト出版)平澤栄次