睡眠時間を十分に取ることができていますか?よく日本人は睡眠時間が短いと言われていますが、2024年の行われた睡眠調査では、世界12ヶ国の平均睡眠時間は7.3時間の中、最も睡眠時間が長いのが「ブラジル7.8時間」、最下位は、6.5時間の日本でした。日本人は本当に他国に比べると睡眠時間が短いことがよくわかりますね。
睡眠時間が短い理由に「仕事が忙しい」、「家事や育児が忙しい」などさまざまな理由があり、どうしても睡眠時間が確保できない方もいるでしょう。睡眠時間があまり取れない人こそ、睡眠の質を上げていく必要があります。
今回は、そんな睡眠の質を上げる効果がある「お肉」について紹介させていただきます。是非、参考にしていただき、食生活を見直していきながら、快眠に心がけていきましょう。
目次
睡眠の質が上がるとは
睡眠の質が上がるとどんなメリットがあるのでしょうか。以下の内容が挙げられます。
- 寝つきがよくなる
- 深く眠れた実感がある
- 朝の目覚めがすっきりする
- 疲れがとれる
- 集中力が高まる
快眠のポイント
快眠をするポイントとして、もちろんしっかり睡眠時間をとることも重要ですが、いくら睡眠の時間が長くても、浅い眠りでは、疲れがとれません。快眠するためには、睡眠の質(眠りの深さ)を高めていくことが大切です。
睡眠に良い栄養素とは
睡眠に良い栄養素として、トリプトファン、GABA、グリシンなどが挙げられますが、それ以外にも睡眠に良い栄養素はあります。そちらも紹介させていただきますね。
①トリプトファン
トリプトファンは、睡眠に必要なセロトニンやメラトニンの合成に必要なアミノ酸です。セロトニンは脳内で働く神経伝達物質の一種であり、精神や感情を和らげる効果があります。また、メラトニンは、睡眠と覚醒を切り替える役割をします。
②GABA
GABAもトリプトファンと同じくアミノ酸の一種でストレス改善や興奮を沈める効果があります。リラックス状態になることで睡眠の質を高める効果があります。
③グリシン
グリシンも同じく、アミノ酸の一種であり、カジキやマグロ、エビやホタテなどに多く含まれています。中枢神経系に作用し、深部体温を下げる作用があり、寝つきをよくする効果があります。
④ビタミンB1
ビタミンB1は、イライラや不安などのストレス解消に効果があり、疲労回復効果もあるので、睡眠中の疲労回復を促してくれます。
➄テアニン
お茶に含まれている成分の1つに「テアニン」があります。テアニンは、リラックス効果があり、煎茶1杯に約5mg含まれています。
➅マグネシウム
マグネシウムは、ミネラル成分の1つでわかめや昆布、ひじきなどに含まれています。体内の酸素を活性化、高ぶる神経を落ち着かせてくれる効果があります。
睡眠の質を上げる肉とは
お肉にもさまざまな種類がありますが、鶏肉や豚肉、牛肉などがありますが、睡眠の質を上げるためには、どのお肉が良いのでしょうか。
トリプトファンは、牛肉や豚肉、鶏肉に含まれていますが、特に赤身の部分(ヒレなどの脂身が少ない部分)が多い牛肉に多く含まれています。また、豚肉に多く含まれているビタミンB1は、疲労回復や精神を安定させる働きがあり、鶏肉(皮抜き)は一番脂肪が少なく、食欲がないときでも胃の負担を減らしながら栄養を摂ることができます。どの肉にも睡眠に欠かせないトリプトファンやビタミンが豊富に含まれているので食事に工夫をしながら摂り入れていきましょう。
牛肉(もも) | 豚肉(もも) | 鶏肉(むね) |
赤身の多い牛肉には、トリプトファンが豚肉や鶏肉よりも豊富に含まれている | 糖質を体の中でエネルギーに変えるビタミンB1が牛肉や鶏肉よりも10倍も豊富に含まれている | 免疫力を高めるビタミンAが牛肉や豚肉と比べ、約3から4倍も多く含まれている |
まとめ
今回は、睡眠の質を上げる効果が期待できる「お肉」について解説させていただきましたが、牛肉や豚肉、鶏肉にはトリプトファンが含まれていて、特に赤身の部分が多い牛肉には多く含まれています。トリプトファンをもっと効率よく摂るには、ビタミンB6をいっしょに摂ることがおすすめです。快適な睡眠をとるためには、日常生活から心がけていくことが大切です。