今回は「壁蝨」「充填」「儺」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「壁蝨」
「壁蝨」
これなんて読むかわかりますか?
いかにも不気味な印象のこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「壁蝨」読み方のヒント!
「壁蝨」は、みんなが苦手なある生物を表した漢字です。
人や動物の血を吸って、時には死に至らしめることも。
漢字を見ると、なんとなく正体がわかりそうなのですが…
さて、読めたでしょうか?
「壁蝨」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「だに」
です!
「壁蝨」とは、
「人や家畜に寄生し、血を吸う虫」のことです。
とても小さく、見えるか見えないかの大きさですが、
噛まれると血を吸われてしまうと、痒くなったり腫れたりしてしまいます。
寝ている間に食われてしまって、しばらくかゆい思いをした…
なんて方もいるのではないでしょうか?
また、マダニに血を吸われた場合には死に至る場合もある、
とても厄介な虫なんです。
この厄介さから転じて、
「自分では働かず、ゆすりやたかりなどで社会に寄生する」
と言う意味で「社会の壁蝨」という慣用句もあります。
昔から「壁蝨」が厄介な存在として
人々を苦しめていたことがわかりますね。
「ダニ」とカタカナで書くことが多いですが、
教養として知っておいて損はありません!
しっかり覚えてスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「充填」
「充填」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんとなく「満タンにする」「いっぱいにする」「穴埋め」なんていうイメージで合っています!
満たすという意味ですが、満たす内容によって、実はちょっとづつ言葉が違うって知っていましたか?
さて、「充填」と書いてなんと読むでしょうか?
「充填」読み方のヒントは?
「充填」とは、欠けている所や空いている空間に物を詰めて塞ぐことです。
空の容器に詰めていく事などは「充填」です!
銃に弾を詰めることも「充填」です。
コンクリートの隙間をシーラントで埋めるのも「充填」です。
しかし、不足している物を補うのは「補充」なのです。
中身を補充するのが「充填」です!
ちなみに「補完」は不十分な部分を補って完全なものにすることです。
「充填」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「充填」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「じゅうてん」
です!
そう考えれば、「満タン」という言葉は、かなり幅広く使える言葉ですね!
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「儺」
「儺」を何と読みますか?
儀、偉、倣、似ている漢字はたくさんありますが…
早速ヒントを見てみましょう。
「儺」の読み方のヒントは?
1.「儺」は、主に2月か12月に行われます。
2.「儺」は、京都の吉田神社が有名です。
3.『郷人の儺するときは、朝服して阼階に立つ。』南方熊楠「十二支考」より引用
正解は…
正解は「おにやらい」でした!
「鬼儺」と書いても正解です。
「儺」は、大晦日や節分で行われる鬼を払う行事のこと。
「儺」は、追儺(ついな)、大儺(たいだ・たいな)、駆儺(くだ)、儺祭(なのまつり)、儺遣(なやらい)とも呼ばれます。
「儺」の音読みは「ダ」「ナ」、訓読みは「おにやらい」、 漢検1級21画の漢字です。
京都の平安神宮や吉田神社をはじめ、今も各地で「儺」が行われています。
平安朝の宮中では目が4つあるお面をつけた宮人が、鬼を追い払っていたそうです。
目が4つ…といえば、「儺」を使う言葉に「両面宿儺(りょうめんすくな)」があります。
「両面宿儺(りょうめんすくな)」は日本書記に登場する鬼人で、ひとつの胴体に2つの顔が付いていたといいます。
「両面宿儺(りょうめんすくな)」は何故か最近人気があるようで、ネット掲示板では定番の怪談として知られていますし、アニメ「呪術廻戦」にも出てきます。