今回の難読漢字は「跫」「阿形吽形」「穎脱」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「跫」
「跫」
これ、何と読むかわかりますか?
何だかちょっと怖そうな印象を受ける漢字ですが…
さあ、あなたは何と読みましたか?
「跫」読み方のヒント!
「跫」は、小学生でも書ける漢字2文字を、
難しく書いた漢字です。
漢字の見た目から、なんだかちょっと怖い印象なのですが、
実際にはとても普通の意味なんですよ!
さて、あなたは何と読みましたか?
「跫」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「あしおと」
です!
「跫」は、
「ひとが歩いた時に出るあしおと」という意味の言葉です!
つまり「足音」と同音同義語なんです!
転じた意味で「何かが近づいてくる気配がすること」も表しますが、
こちらも「足音」でも言い換えが可能です。
例文としては
「街ゆく人々の跫が聞こえる」
「秋の跫を感じた」
などで使われます。
漢字の上部に「恐」でも使われる部分があるため、
なんだか怖いイメージに見えます。
そのため意味も「怖いものが近づいてくる足音」と間違えられがちです。
ですが、漢字自体にそのような意味はありません!
読み方と同じくらい勘違いされやすい部分なので、注意しましょう。
一度読み方を覚えてしまえば、とても簡単な漢字の「跫」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「阿形吽形」
「阿形吽形」を何と読みますか?
日常会話で使うことはほぼないでしょう。
でも、言われてみれば知っているはずです!
「阿形吽形」の読み方のヒントは?
1.「〇〇の呼吸」に関係しています。
2.日本の歴史が好きな人はピンとくるかもしれません。
3.キーワードは「神仏習合」です。
正解は…
正解は「あぎょううんぎょう」でした!
「阿形吽形」は神仏の像です。
金剛力士像は二体一組が一般的。
向かって右側が阿形像で口が開いています。
向かって左側を吽形像といい、口が閉じています。
※金剛力士は仁王とも呼ばれる。
また、狛犬も同様に阿形吽形で配置されており、よく見ると口の様子も同じです。
「阿形吽形」が意味すること
「阿形吽形」それぞれの像が意味することは…
「阿形」の「阿(ア)」は全ての始まり、「吽形」の「吽(ウ)」はすべての終わりをあらわしています。
始まりと終わり、「あうんの呼吸」の「阿吽」です。
仏教はインドから渡来したので、「阿吽」はインドのサンスクリット語。
日本は神仏習合の国なので、お寺だけでなく神社でも「阿形吽形」に出会えます。
ちなみに沖縄にいるシーサーも、狛犬と同じ「阿吽」の口で配置されていますね!
狛犬とシーサーは「阿」がオスで「吽」がメスなのだそう。
最後はこの漢字!「穎脱」
「穎脱」の読み方をご存じですか?
「穎」という字は「類」という字に似ているように見えますが、異なる字で読み方も「るいだつ」ではありません。
それでは、何と読むのでしょうか?
「穎脱」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「え○○○」の4文字
- 「穎」の訓読みは「ほさき」です
- 「卓越」と似た意味を持ちます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「穎脱」の読み方、正解は・・・
正解は
「えいだつ」
です!
「才能が特にすぐれていること」という意味になります。
「穎」には「穂先(ほさき)」の他に「(穂先のように)先がとがったもの」という意味があり、錐(きり)のようなとがったものを指すことがあります。
「穎脱」は紀元前に編纂された歴史書「史記」の故事をもとにした「故事成語」です。
「錐(きり)は嚢(ふくろ)につつんでおいても、自然とその穂先が現われるものだ」から、特に才能がすぐれている、という表現に使われるようになりました。
なお「穎」には「かび(かひ)」という訓読みもありますが、じめじめしたところに生える「カビ」とは無関係で、やはり「穂先」を指す言葉です。農業や園芸ではイネ科の果実(米などの穀物)のことを「穎果(えいか)」と表現しています。農業に詳しい方なら「穎脱」もすらすら読めるかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!