漢字読み講座

【今日の難読漢字】「吋」「喟」「笑門来福」「海松食貝」「渥丹」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「吋」

「喟」

「笑門来福」

「海松食貝」

「渥丹」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「吋」です!

「吋」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(すん)ではないのです! さあ、なんと読むでしょう?

「吋」読み方のヒントは?

ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 ある単位の名前です。外来語のため答えはカタカナになります。 何か思い当たるものはあるでしょうか?

「吋」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「イ」です。 長さを表す単位で、日常的に耳にすることも少なくないかなと思われます。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「吋」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「インチ」

です!

インチはヤード-ポンド法による長さの単位で、記号ではinと表記します。 1インチは2.54センチメートルになります。 身近なところだと、テレビのサイズでインチが使われていることが多いですね。 例えば65型テレビの場合は、画面の対角線の長さが65インチとなります。 テレビはもともとアメリカで作られていたので、その名残りだとか。

日本で使われる長さの単位ですが、昔は尺貫法の尺や寸が使われていましたが、 1921年にメートル法が導入されてからはメートルに統一されています。 メートルへの統一を厳守させるため、日本国内では尺・寸やインチといった単位を使うことは 法律で禁止されており、これを破った大工さんが逮捕されることもあったとか。

2つ目の漢字は「喟」です!

ストレスでキリキリ傷んだり食べ過ぎでもたれたり・・・

「胃(い)」は体の臓器の中でも、日常的に存在を感じやすい臓器の1つではないでしょうか?

そんな胃に「口へん」がついた「喟」も、体の臓器の1つのような印象を受けます。

何と読むのか?

臓器の1つなのか?

考えていきましょう!

「喟」の読み方のヒントは・・・?

それでは、ヒントです!

1つ目のヒントは、体の臓器かどうかということです。

「喟」はずばり、体の臓器ではありません!

2つ目のヒントは、「喟く」の読み方です。

「喟く」と書いて、「なげく」と読みます!

「喟く(なげく)」ような気持ちの時に口から出る息のことを何といいますか・・・?

「喟」の読み方の答えは・・・

正解は、「ためいき」でした!

「喟」の漢字の意味は、「はぁ」と口から出る息の事。

溜め息の声を表す擬声語です。

形成文字であり、「胃」という漢字に意味はないんだそうですよ。

何とこの漢字、漢字検定1級レベルの文字なんです!

「慷喟(こうき)」と書いて、嘆き溜め息が出ること。

「喟喟(きき)」と書いて溜め息がでることを表します。

「口」と「胃」で「ためいき」。

覚えてしまえば簡単ですよね!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

3つ目の漢字は「笑門来福」です!

「笑門来福」を何と読みますか?

いかにもおめでたいイメージですね!

早速ヒントを見てみましょう。

「笑門来福」の読み方のヒントは?

1.「笑門来福」をひらがなにすると「〇ょ〇〇〇〇い〇〇」になります。

2.「笑門来福と言うじゃないか! さぁ涙を拭いて」のように使います。

3.「笑門来福」は、年賀状にも使える四文字熟語です。

正解は…

正解は「しょうもんらいふく」でした!

いつも楽しく笑っている家には、おのずと幸せがやってくることを意味します。

「笑う門には福来る」とも言いますが、こちらの方が一般的かもしれません。

「笑門来福」の由来は、お正月の遊びとして定番の「福笑い」です。

「懐かしい! もう何年もやってないなあ…」という人が多いのではないでしょうか?

福笑いで顔のパーツを並べていく輪郭は、「おかめ」と呼ばれて「福」をあらわします。

年賀状に使う「笑門来福」

年末年始に相手が入院していたり被災していたりする場合、「おめでとうございます」というお祝いの言葉や、「寿」「慶春」「禧」「賀」などの「賀詞」を使うのは好ましくありません。

「笑門来福」はおめでたいイメージですが、「賀詞」を使っていないため、上記のような相手にも新年の挨拶ができます。

4つ目の漢字は「海松食貝」です!

「海松食貝」を何と読みますか?

海に関係ありそうですが…

早速ヒントを見てみましょう!

「海松食貝」の読み方のヒントは?

1.「海松食貝」をひらがなにすると6文字になります。

2.歯ごたえがあり、ほのかに甘くておいしいです!

3.『海松食(みるくい)の刺身を奢る下ごころ』松田ひろむ

正解は…

正解は「みるくいがい」でした。

「松食貝」と書いても正解! 俳句では冬の季語です。

「海松食貝」は、内湾の浅い泥底に住むマルスダレガイ目バカガイ科の二枚貝

小さな殻から太い水管がはみ出しており、水管には海藻ミル(海藻)などが着生している非常に不思議な形状をしています。

「海松食貝(みるくいがい)」の語源は、まるで貝がミルを食べているように見えるから。

水管の部分は寿司種として人気がありますが、天ぷら、バター炒め、みそ汁の具、煮付けなどもおいしくいただけます。

最盛期は秋と春ですが、冬から春にかけてが旬とされています。

「海松食貝」は何色?

「海松食貝」は高級なので、キヌマトガイ科のナミガイで代用されることが多いです。

見分け方は色!

「海松食貝」は貝殻も水管も黒く、本ミル、黒ミルと呼ばれます。

一方、ナミガイは白いので白ミルと呼ばれます

5つ目の漢字は「渥丹」です!

「渥丹」の読み方をご存じですか?

「渥」は愛知県にある「渥美半島(あつみはんとう)」で使われている漢字なので「あつたん」?ではありません。

それでは、どのように読むのでしょうか?

「渥丹」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○たん」の4文字
  2. 音読みです
  3. 花や、色のことをあらわしています

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「渥丹」の読み方、正解は・・・


正解は

「あくたん」

です!

「渥」は「うるおいがある、つや」をあらわす漢字で「丹」は「あかい色」をあらわしています。

人に対しては、つややかな赤い色、が転じて「健康的な顔色」という意味で使われることがあります。この場合は頬の色で朱色をあらわしています。

また、日本では「スカシユリ」と呼ばれているユリの一種が中国では「渥丹」と呼ばれています。スカシユリは海岸や崖などに生えることが多く、橙色の花を咲かせます。

朱色と橙色だと大分雰囲気が異なるように思いますが、実はその中間とも言える「丹色(にいろ)」という色があります。実際の色を文字色で確認してみましょう。

朱色

丹色

橙色

恐らく、元々「渥丹」は「つややかな丹色」をあらわす言葉だったのではないかと想像できます。「丹色」は神社の鳥居にも使われており「丹塗り(にぬり)」と呼ばれています。鳥居の色というとすぐイメージできますね。

意外と身近にあるものの色をイメージできる「渥丹」の読み方、是非覚えてくださいね。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!