今回の難読漢字は「鞘当」「屯」「沫雪」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鞘当」
「鞘当」を何と読みますか?
日常会話で使う言い回しではありませんが…
大人なら、経験したことがあるかもしれません。
早速ヒントを見てみましょう!
「鞘当」の読み方のヒントは?
1.「鞘当」をひらがなにすると4文字になります。
2.「鞘当」の類義語には「小競り合い」「せめぎ合い」「係争」などがあります。
3.『千鳥足を運んでゆく一人の浪人にも、誰あって、鞘当をする心配がない。』吉川英治「剣難女難」より引用
正解は…
正解は「さやあて」でした!
些細な、わずかな、ちょっとした理由で争うこと。二人の男性が一人の女性を取り合って争うことです。
似たようなシチュエーションは現代でもありますね!
「鞘当」は、路上ですれ違った武士同志が刀の鞘(さや)をぶつけることから生まれた言葉。「鞘」とは日本刀や短刀などの刃の部分を納める筒を指します。
「鞘」の音読みは「ショウ」、訓読みは「さや」です。
「鞘当」と日本の古典文化は深くつながっています。
落語には『競三人似顔鞘当』という演目がありますし、歌舞伎十八番の「鞘当」の場面や浮世絵もよく知られています。
「鞘」のことわざ
鞘走りより口走り:刀が鞘から抜け出るよりも、口から失言が出る方が危険。
元の鞘に収まる:別れた者同士が再び元の関係に戻ること。
弓は袋に太刀は鞘:武器を使う必要がない天下泰平な様子。
2問目はこの漢字!「屯」
「屯」と書いて、なんと読むか分かりますか? なんと(とん)以外にも読み方があります! さあ、なんと読むでしょう?
「屯」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。 人が集まる、といった意味の言葉です。 何か思い当たるものはあるでしょうか?
「屯」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「た」です。 使い方としては先のヒントの意味だと「屯する」のように使います。 よくコンビニの前で若者が集まってる状況などに使うことが 多いイメージですね。 これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「屯」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「たむろ」
です!
屯は一文字で「たむろ」と読み、人などが一箇所に寄り集まったり、 群がっている様子を表します。 ヒントにも書きましたが、よくコンビニの前で若者が集まって、 ちょっと入りづらいな~というときがありますよね。 あそこはヤンキーがたむろしてるからな~と、ちょっと足が遠のいて、 他のお店に向かうこともあったりしますよね。なのでただ集まっているという よりも悪いイメージのある言葉ですが、 屯田兵や駐屯地という言葉もある通り、元々は兵士が集まった部隊や 兵士が集まる場所を指し、特に悪い意味はないそうです。
最後はこの漢字!「沫雪」
「沫雪」と書いて、なんと読むか分かりますか?
飛沫の「沫」ですが、(まつゆき)とは読みません。
さて、「沫雪」と書いてなんと読むでしょうか?
「沫雪」読み方のヒントは?
「沫雪」は、あわのように溶けやすい雪の事です。
ふわふわっとしていて、ぼたん雪とも呼ばれています。
溶けやすいので積もりにくく、積もっていてもうっすらとしか積もりません。
雪の降らない地方の人は、違いがうまく伝わらないかもしれませんが、雪にもいろいろあり「沫雪」は基本的にまばらに降り、溶けやすい雪なのです。
反対に、歌にもある「粉雪」は、気温が低い時に降る雪なので溶けにくく積もりやすいのです。
雪をパッと見ただけで見分けがつくようになれば、立派な雪国暮らしマスターなのかも。
「沫雪」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「沫雪」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あわゆき」
です!
泡雪と書いても正解で、どちらもあわのように溶けやすい雪という意味になります。
ぜひ、覚えておきましょう。