漢字読み講座

「頑魯」「戸隠」「栗しい」これら3つの難読漢字が読めたら漢字マスター!

今回の難読漢字は「頑魯」「戸隠」「栗しい」です。

読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読むことができますますか?

1問目はこの漢字から!「頑魯」

本日の難読漢字クイズは「頑魯」

あなたは何と読みますか?

日本の宗教学を勉強した人は知っているかも…

「頑魯」の読み方のヒントは?

1.「頑魯」をひらがなにすると3文字になります。

2.誰でも多かれ少なかれ、「頑魯」な一面があるでしょう。

3.ポジティブな意味で使われるケースはありません。

正解は…

正解は「がんろ」でした!

意味は、頑固でものの道理をわきまえないこと、頑なで愚かな様子をいいます。

同じ意味の言葉に「頑愚(がんぐ)」があります。

「頑」は素直でなく、心がねじけて間違った考えに固執しているさま。頑固の「頑」ですね!

「魯」は愚かな様子や反応が鈍いことをあらわします。

ちなみに、昔の日本ではロシアを「魯西亜」と当て字で書いていました。

しかし「魯」のイメージが良くないとロシアからクレームを受け、最初の当て字を変えて「露西亜」に直したといわれています。

若いうちは無知で愚かな「魯」、年を取って頑なな「頑魯」に、そうならないよう気を付けましょう。

浄土教の祖として知られる源信僧都(げんしんそうず)は法然や親鸞に影響を与えた偉大な僧でしたが、「予が如き頑魯の者」という自戒の言葉を後世に残しています。※「往生要集」より

2問目はこの漢字!「戸隠」

「戸隠」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(といん)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「戸隠」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

日本のとある地方にある地名です。

隠という文字から秘境な雰囲気を感じますね。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「戸隠」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「と」です。

ずばり、長野県長野市内の地名です!

長野の山奥という雪深い静かな土地で、忍者の流派もあるとか・・・?

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「戸隠」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「とがくし」

です!

戸隠は、戸隠山の麓に2005年まで存在した戸隠村一帯を指す地名で、長野市への編入で村としては消滅しました。

長野県の最北部、新潟県と長野県の県境に位置し、山々に囲まれた地域です。

雪の深い地域のため、特に冬の季節は周辺のスキー場や温泉地などがにぎわいます。

また戸隠流忍術でも有名です。天武天皇の時代から荒行の場として使われており、800年ほど前に伊賀流忍術を習得した仁科大助が戸隠に戻り、戸隠流忍術を開いたそうです。

忍者村(冬季は積雪のためお休み)もありますので、みなさんもぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

最後はこの漢字!「栗しい」

「栗しい」の読み方をご存じですか?

「栗」は秋の味覚の一つである栗や栗の木をさす言葉です。でもこれに「しい」を付けた時「くりしい」と読むのは間違いです。

いったい何と読むのでしょうか?

「栗しい」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「き○しい」の4文字
  2. 同じ読み方で別のよく使われる漢字があります
  3. 栗のイガが関係しています

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「栗しい」の読み方、正解は・・・


正解は

「きびしい」

です!

「栗」はいがのある実が木になったさまをあらわした「象形文字」です。そこから何故「きびしい」という読み方が出てきたかというと、実はこの字に「りっしんべん(忄)」をつけた「慄」という字が関わってきます。

「慄」は「戦慄(せんりつ)」という表現で使われるように「おそれる、ふるえる」という意味があります。これは栗のイガを見て恐れているさまをあらわしています。この「ふるえる」から派生して「寒さでふるえる」という意味もあらわすようになりました。

これが「りっしんべん」を取った「栗」でも使われています。「戦栗」は「戦慄」と同じ読み方、同じ意味を持っています。

「きびしい」というとまず「厳しい」という漢字を思い浮かべますが、栗しいはどちらかというと寒さに関して使うことが多いようです。栗のイガが刺さったかのように、皮膚がぴりぴりするほど寒い、という表現になります。昔の人はとても栗のイガが嫌だったのだろうと思うと、この「栗しい」という表現はとても面白いですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!