本日の難読漢字クイズは…
「雲雀」「蘖」「都々逸」!
あなたは全部読めるでしょうか?
目次
1個目の漢字はこれ!「雲雀」
雲に雀、何と読みますか?
名前も鳴き声も美しい鳥です。
早速ヒントを見てみましょう!
「雲雀」の読み方のヒントは?
1.「雲雀」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「雲雀」の全長はほぼ17cm、羽毛は斑紋のある褐色です。
3.「雲雀」が多く生息するのは、草原や河原、農耕地など。
4.『陽炎かげろうのたち昇る春の日に、雲雀ひばりの囀さえずりをききつつ、』亀井勝一郎「大和古寺風物誌」より引用
正解は…
正解は「ひばり」でした!
雲に届きそうなくらい高く飛ぶこと、見た目が雀に似ていることから「雲雀」と書かれるようになりました。
読みの「ひばり」は「日晴」からきたともいわれています。
他に、告天子(こうてんし)・叫天子(きょうてんし)・天雀(てんじゃく)・姫雛鳥(ひめひなどり)・噪天(そうてん)などとも呼ばれます。
「雲雀」が空高く飛ぶのは、上空から侵入者をチェックするためです。
飛びながらさえずるのは、雄が自分の縄張りを主張しているからと考えられています。
爽やかな青空のイメージ通り、「雲雀」は俳句で春の季語とされています。
『雲雀鳴く春風寒し藪がまへ』焦桐
ところで、「雲雀」の英語はskylark(スカイラーク)。
スカイラークといえば、ファミレスでおなじみのすかいらーくグループがありますね。
実は会社の発祥が「ひばりが丘団地」なのだそう!
2個目の漢字はこれ!「蘖」
2つ目の漢字は「蘖」です。
藻(も)にとても似ていますが…
森林の維持には欠かせませんよ。
「蘖」の読み方のヒントは?
1.「蘖」は俳句で春の季語です。
2.「蘖」は、地域によって「一名やご」「やご吹き」「根吹き」とも呼ばれます。
3.『なよなよと萌え出した優雅な蘖ひこばえの葉は、』宮本百合子「地は饒なり」より引用
4.「蘖」をイタリア語にすると「Retrazione」、フランス語では「Rétraction」です。
正解は…
正解は…
「ひこばえ」でした!
「蘖」とは、木の根元や切り株から出てくる新芽のことです。
「ひこ」には「孫」という意味があります。
園芸が好きな人、山登りが好きな人は正解したかもしれません!
「蘖」が芽吹くのはもちろん春ですから、俳句でも春の季語にあたります。
『蘖や切出し持つて庭にゐる』波多野爽波
「蘖」は剪定すべき?
元々の木が元気なら、栄養を奪ってしまう「蘖」は剪定しなければなりません。
でも、老木の「蘖」は育てることで若返りを実現できます。
また、木の種類によっては「蘖」の存在が不可欠なケースも。
例えばベリー類の果樹は、「蘖」のおかげで枝をリニューアルできるため、毎年多くの実を作ることが可能となります。
「蘖」を剪定するか否か、園芸の知識が必要になりますね!
3つ目の漢字はこれ!「都々逸」
「都々逸」を何と読みますか?
古くから伝わる粋な日本文化です。
スラっと詠めたらかっこいい!
「都々逸」の読み方のヒントは?
1.「都々逸」には、俳句や川柳のようなルールがあります。
2.「都々逸」に欠かせない楽器は三味線!
3.「都々逸」が生まれたのは江戸末期です。
4.現代文化に照らし合わせると、即興のラップに例えられるかもしれません。
正解は…
正解は「どどいつ」でした!
主に恋愛をテーマにした「俗曲」というジャンルで、「情歌」とも呼ばれます。
現代でもよく知られている有名な「都都逸」はこちら!
『立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花』
『ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』
どちらも何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?
江戸庶民の教養と、粋な心意気を感じる素晴らしい日本文化ですね!
「都々逸」のルールは?
「都々逸」には俳句や川柳のような緩いルールがあります。
基本的なルールは、七・七・七・五の音数律にすること。
七・七・七・五の頭に五を加えて、五・七・七・七・五とする形式もあり、「五字冠り(ごじかぶり)」と呼ばれます。
ところでこちらも「都々逸」ですよ!
『人の恋路を 邪魔する奴は 馬に蹴られて (以下略)』