今回の難読漢字は「倒」「蜿蜒」「心恋し」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「倒」
「倒」という漢字1文字で、何と読むのでしょうか?
「とう」としか読めない!という方も多いかもしれません。
ところが残念!
実はひらがなで「〇〇〇〇」の4文字の読み方があるんですよ。
早速見ていきましょう!
「倒」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「倒」という漢字は、「倒(たお)れる」という意味で広く知られていますよね。
「倒立(とうりつ)」や「転倒(てんとう)」など・・・
ただ、「倒」1文字の読み方は「とう」ではないんです。
ただし、「倒立」すると、天地が逆になりますよね。
「倒」の読み方「〇〇〇〇」は、そんな意味の言葉です。
考えてみてください!
「倒」の読み方の答えは・・・
正解は、「さかさま」でした!
「倒(たお)れる」というイメージの強い「倒」ですが、上下や左右、裏表などが決まっているものの本来の位置や順序などが逆になる状態を表す「倒(さかさま)」という意味もあるんです。
ちなみに「さかさま」は、「倒」という漢字のほかに「逆様(さかさま)」という漢字も当てられます。
「さかさま」という言葉は日常的によく使われる言葉なので、ぜひ「倒」という漢字を覚えて使ってみてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「蜿蜒」
「蜿蜒」の読み方をご存じでしょうか?
パッと見た印象では「わんえん」と読んでしまいそうですが、もちろん間違いです。
「椀(わん)」の字は木編ですが、「蜿」は虫偏になっています。
しかも2文字目の「蜒」もよく見ると虫偏…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「蜿蜒」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- うねうねと長く続くさまをいいます
- 「行列は蜿蜒と続いていた」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「蜿蜒」の読み方!正解は!?
正解は「えんえん」です!
「蜿蜒(えんえん)」とは、うねうねと長く続く行列や、蛇などの生き物がうねりながら進むさまを意味する言葉。
以下は「蜿蜒」を用いた例文です。
- 蜿蜒長蛇の列を見ると気が遠くなった
- 行列は蜿蜒と果てしなく続くかに見えた
「延々(えんえん)」という言葉もありますが、こちらは主に時間が長く続くことを表します。若干使い方が異なるので注意しましょう。
最後はこの漢字!「心恋し」
「心恋し」を何と読みますか?
甘酸っぱいイメージの漢字が並んでいますが…
ぜひ覚えたい美しい読み方です!
「心恋し」の読み方のヒントは?
1.「心恋し」をひらがなにすると「〇〇〇〇し」になります。
2.「心恋し」の類義語には、「慕わしい」「偲ぶ」「敬慕」などがあります。
3.『うら恋(ごひ)し、我(わ)が背(せ)の君は、』万葉集より引用
正解は…
正解は「うらごいし」でした!
「心恋し」とは、心の中で恋しく思うさま、何となく恋しく思うさまです。
読んで字のごとく、心(こころ)で恋しい(こいしい)と感じることですね!
控えめで日本人らしい情緒ある読み方です。
昔の日本語では、心と書いて「うら」と読んでいました。
人の心は目に見えないため、「裏(うら)」と同義語だったのです。
心を「うら」と読む日本語
心悲しい(うらがなしい):心の中で悲しいと思うさま、何度となく悲しいさま
心疚しい(うらやましい):心中穏やかでないさま、良心がとがめるさま
心若い(うらわかい):いかにも若いと心で感じられる様子
心ぶれる(うらぶれる):心がしおれてしょんぼりした様子、みじめな心持ち
心ぐはし(うらぐはし):心に美しいと感じること、心に染み入る美しさ
心珍し(うらめずらし):珍しくて心惹かれるさま