本日の難読漢字は…
「鶲」「零余子」「苹果」です!
全部読めたら漢字マスター!
目次
1個目の漢字はこれ!「鶲」
「鶲」を何と読みますか?
ぱっと見ると「鶴(つる)」に似た漢字ですが…
早速ヒントを見てみましょう!
「鶲」の読み方のヒントは?
1.「鶲」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「鶲」は、とてもカラフルです。
3.「鶲」は、俳句で秋(晩秋)の季語とされています。
4.『梅もどきの枝に尾を動かしている鶲は、』飯田蛇笏「茸をたずねる」より引用
正解は…
正解は「ひたき」でした!
漢字を見ての通り鳥類です。
「鶲」はスズメくらいの小さな渡り鳥。
日本では、春はキビタキ、夏はオオルリ、秋はエゾビタキ、冬はルリビタキをよく目にします。
ヒタキ科の鳥はどの種類もカラフルで可愛らしいため、とても 写真映えします。
野鳥の雑誌や図鑑の表紙にされることが多いそうですよ。
また、オオルリ・コルリ・ルリビタキは、日本で見られる美しい青い鳥3種「瑠璃三鳥」と呼ばれています。
「鶲」のもう一つの特徴は鳴き声。
日本を代表する美しい鳴き声の鳥を3種を「日本三鳴鳥」といいますが、このうち2種類がまたしてもヒタキ科の鳥です。
「チッ、チッ」「カッ、カッ」という高い鳴き声が火打ち石の音に似ているため、「火焚き」「火叩き」と呼ばれるようになったそうです。
2個目の漢字はこれ!「零余子」
「零余子」を何と読みますか?
最近とある アニメで有名になりました。
早速ヒントを見てみましょう!
「零余子」の読み方のヒントは?
1.「零余子」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「零余子」は「ばちかご」とも呼ばれます。
3.俳句では、「零余子飯」を秋(晩秋)季語としています。
4.『零余子が茎へ出ていたので、それを採って帰り、』牧野富太郎「牧野富太郎自叙伝」より引用
正解は…
正解は「むかご」でした!
「零余子」とは、植物のわき芽が養分を貯え肥大化した部分のことです。
栄養繁殖器官のひとつで、葉が肉質になって形成される鱗芽と、茎が肥大化して形成される肉芽の2種類があります。
鱗芽は小さな球根の形、肉芽は芋の形をしています。
「零余子」をつくる植物
ヤマノイモ・ナガイモ・オニユリ・ニンニク・アカザカズラ・ジョウシュウトリカブト
ちなみに、人気アニメ「鬼滅の刃」にも「零余子」という登場人物がいますよ!
「零余子飯」
『珍客に咄嗟の妻が零余子飯』吉沢無外
晩秋の季語とされる「零余子飯(むかごめし)」は、愛知県の郷土料理として有名です。
山芋の「零余子」とお米を薄味で炊き込んだご飯に、刻んだ柚子の皮や紅しょうがを添えたり、黒ゴマなどを振っていただきます。
3個目の漢字はこれ!「苹果」
「苹果」を何と読みますか?
身近な果物の名前です。
早速ヒントを見てみましょう!
「苹果」の読み方のヒントは?
1.「苹果」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「苹果」をイタリア語にすると「Mela」、スペイン語では「Manzana」になります。
3.『あの苹果の肉のような青じろい環の雲も』宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より引用
正解は…
正解は「りんご」でした!
宮沢賢治の作品には「苹果」がよく登場します。
彼だけでなく、 昔の日本文学では「苹果」と書くことが多かったようです。
「苹」の音読みは「ヘイ・ヒョウ・ビョウ・ホウ・ヘン・ベン」、訓読みは「うきくさ」「よもぎ」、漢検1級8画の漢字です。
「苹果」と「林檎」は何が違う?
「苹果」も「林檎」もバラ科リンゴ属の果実という意味では同じ。
諸説ありますが、アジア圏で昔から栽培されてきた小さなリンゴ、例えば日本の和リンゴを「林檎」とし、大きな西洋リンゴを「苹果」とする説が有力です。
西洋なのにどうして漢字なのかというと、西洋からまず中国へ伝わり、中国語の「苹果」が日本へ伝わったから。
ちなみに、すっかり見かけなくなった和リンゴですが、長野県の高坂リンゴや滋賀県の彦根リンゴなどは復活を遂げています。