今回の難読漢字は「演う」「廓然」「捗々しい」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「演う」
「演う」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(えんう)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「演う」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇う」となります。
ある動詞で、文字通り演芸に関係する言葉です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「演う」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「お」です。
同じ読みの別の漢字もあり、そちらのほうが一般的です。
これはその漢字よりもさらに限定的な状況を指しています。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「演う」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「おこなう」
です!
演う(おこなう)は、人前で見せるための芸をする、という意味の言葉です。
「おこなう」というと通常は「行う」のほうを使うことが多いですよね。
実際に演芸などをするときに「行う」を使っても間違いではなく、むしろ演うは少し当て字気味な使い方のようです。
ただ、こちらの言葉のほうがより演し物としての雰囲気が出ますよね。
「漫才を行う」よりも「漫才を演う」のほうが、よりみんなの前で演じたり披露している雰囲気が出ているように感じます。
「行う」だとただ実行しているだけに感じますが、「演う」はさらに人にみてもらう、というニュアンスがちゃんと出ているからでしょうか。
2問目はこの漢字!「廓然」
「廓然」
これ、何と読むかわかりますか?
一見難しそうに見えますが、
少し漢字の知識があれば簡単に読めるこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「廓然」読み方のヒント!
「廓然」は、「廓」の字がちょっと見慣れないかも。
ここでヒント、この文字を使った有名な観光地があります!
それは……「五稜廓」!
これを見て「あれ?」と思った方は、函館の方かも。
さて、あなたは何と読みましたか?
「廓然」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かくぜん」
です!
「廓然」は、
「心が広く、わだかまりが何もない」という意味の言葉です!
一見するとネガティブな言葉に見えがちですが、実はとってもいい言葉です。
ちなみに「五稜廓」にも使われますが、こちらはやや古い表記。
現在は「五稜郭」と書かれています。
「郭」や「廓」には「囲われた場所」「広々とした様子」などの意味があります。
そのような様子から「わだかまりがない状態」という意味につながっているのですね。
ちなみに「廓然」を使った四字熟語に「廓然大公」と言うものがあります。
こちらも「心にわだかまりがなく偏りがないこと」を表し、
聖人の心を学ぶ者の心構えとして掲げられる言葉なのだとか。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「捗々しい」
「捗捗しい」の読み方をご存じでしょうか?
「進捗(しんちょく)」の「ちょく」という字ですが「ちょくちょくしい」と読むのはもちろん間違いです。
となると…?
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「捗捗しい」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇しい」の6文字
- 物事が順調に進んでいること
- 「〇〇〇〇しくない」のように否定で使うことが多い
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「捗捗しい」の読み方!正解は!?
正解は「はかばかしい」です!
漢字で書くことが少ないため、知らない方も多かったのではないでしょうか。
「捗捗しい」とはヒントで示したように、物事が順調に進んでいる、望み通りの方向に進むさまをいいます。
また、「捗捗しい(はかばかしい)」は「捗々しい(はかばかしい)」と書くことも。
「捗」という字を使った「進捗(しんちょく)」は、物事の進み具合を指す言葉です。
「進捗状況はいかがですか?」などと問われた時に「余り捗捗しくありませんね」などと使います。