本日の難読漢字クイズは3つ!
「池魚之殃」「検覈」「置行堀」
あなたはいくつ読めますか?
目次
1個目の漢字はこれ!「池魚之殃」
「池魚之殃」を何と読みますか?
使ってみたい4文字熟語です。
早速ヒントを見てみましょう!
「池魚之殃」の読み方のヒントは?
1.「池魚之殃」をひらがなにすると、「〇〇ょ〇〇〇〇〇」になります。
2.「お気の毒に…まさに池魚之殃でしたね!」のように使います。
3.「池魚之殃」に似ている四文字熟語には、「天変地異」「青天霹靂」「疾風勁草」などがあります。
正解は…
正解は「ちぎょのわざわい」でした!
「池魚之殃」とは、思いもよらない災難に巻き込まれること、巻き添えになること、とばっちりを食うことです。
生きていれば誰しも、一度や二度は不可抗力でひどい目に合うことがあるはずです。
そんなときにはぜひ「池魚之殃」と呟いてみてください。
「殃」の音読みは「オウ」「ヨウ」、訓読みは「殃い(わざわい)」、漢検1級9画の漢字です。
「池魚之殃」の語源
昔、戦国時代末期の中国で呂 不韋という政治家が食客たちに『呂氏春秋』という書物を作らせました。「池魚之殃」は、その書物の中に出てくるお話です。
「池魚之殃」の内容
池に投げ込まれた宝玉を探すためにすべての水を汲み干したが、宝玉は見つからず、池の魚は死んでしまった。
魚にとっては迷惑な巻き添えですね!
2個目の漢字はこれ!「検覈」
「検覈」を何と読みますか?
現代ではもう使われない言葉です。
早速ヒントを見てみましょう!
「検覈」の読み方のヒントは?
1.「検覈」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「検覈」は、昔の文学作品に多く見られます。
3.「検覈」に関連する言葉には、「吟味」「精査」「探査」などがあります。
4.『彼はあらゆる方面から自分を検覈してみた。』ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」より引用
正解は…
正解は「けんかく」でした!
「検覈」とは、厳しく調べること、明らかにすることです。
現代ではあまり目にしない言葉です。
ちなみに、「検覈」の「検」を他の漢字と取り換えると微妙に意味合いが違ってきます。
研覈(けんかく):詳しく調べること
考覈(こうかく):考えて調べること
推覈(すいかく):罪を取り調べること
精覈(せいかく):詳しく調べて明らかにすること
調べ方にもいろいろありますね。ややこしくて使い分けが大変そうです。
「検覈」の「覈」は漢検1級19画の漢字です。
「覈」の音読みは「カク・ケツ・ギャク・ゲチ・ゴチ・キョウ」、訓読みは「覈らか(あきらか)」「覈える(かんがえる)」「覈しい(きびしい)」「覈べる(しらべる)」です。
3個目の漢字はこれ!「置行堀」
「置行堀」を何と読みますか?
夏にふさわしい言葉です。
早速ヒントを見てみましょう!
「置行堀」の読み方のヒントは?
1.「置行堀」をひらがなにすると、6文字になります。
2.「置行堀」の場所は一箇所ではないらしい…
3.「置行堀」は落語の演目としてもよく知られています。
4.オカルト好きはすぐにピンとくるかもしれません。
正解は…
正解は「おいてけぼり」でした!
「置行堀」とは、本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談のひとつ。
町人たちが堀で釣りをして帰ろうとすると、掘の中から「オイテケ~、オイテケ~」と恐ろしい声がする。
怖くなって逃げ帰り、魚籠を覗くと……
釣れていたはずの魚が一匹も入っていなかった!というお話です。
一緒にいた友人は堀に引きずり込まれた、逃げた先にはのっぺらぼうがいた、などのバージョンもあるようです。
「置行堀」の場所は本所(今の東京都墨田区)というのが定説ですが、実は江東区にまでまたがっているという説もあります。
「置行堀」の正体は?
気になる「置行堀」の正体は河童説が根強いです!
次にタヌキ説、稀にカワウソ説やムジナ説、人間の追いはぎだったのではないか?という説も…。
いろいろと妄想してしまう「置行堀」は、現代の都市伝説のルーツなのかもしれません。