「註疏」の読み方をご存じですか?
「註」は「注」と同じ使い方をしていることがありますが、「疏」が「流」に似ていると思って「ちゅうりゅう」と読むと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「註疏」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ちゅ○○」の4文字
- 音読みです
- 「注疏」と書くこともあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「註疏」の読み方、正解は・・・
正解は
「ちゅうそ」
です!
「註」は常用漢字では「注」と書き換えられる漢字ですが、字の意味としては「字句の意味を解きあかす」というものになります。
「疏」は様々な意味がありますが、ここでは「注につけた注釈」という意味になります。
「註疏」は主に中国の古書を解釈した「註(注)」と、それを更に解釈した「疏」の総称になります。特に熟語として「註疏」と言う場合は、経書(儒教の経典)に関する註と疏を指すことが多い言葉です。
「註疏」の歴史
「註」は紀元前から、「疏」は5世紀頃から作られていましたが、清の時代に考証学が盛んになることにより、多くの註疏が作られました。
注釈に更に注釈を加えるというのはなかなか想像がつきませんが、それだけ経書の内容が難解で、解釈の余地が多かったということなのでしょう。実際、この註疏自体に文化的価値があるとされており、日本にある「周易註疏」は国宝となっています。
日常ではなかなか目にしない言葉ですが「注疏」の読み方と意味を是非覚えておいてくださいね。