今回の難読漢字は「鰾」「真面」「老い次」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鰾」
魚+里=鯉(こい)。
魚+圭=鮭(さけ)。
魚+弱=鰯(いわし)・・・。
「魚へん」の漢字はたくさんありますよね。
何と読むのかクイズとしてもよく出題されています。
それでは「鰾」は何と読むのでしょうか?
ただし、いろいろな魚の名前を思い出しても無駄なんです・・・
何と読むのか、さっそく見ていきましょう!
「鰾」の読み方のヒントは・・・?
「鰾」は、魚の名前ではありません。
ただし、そこはやっぱり「魚へん」だけあって魚に関係する漢字です。
魚の「臓器」を表す漢字なんですよ!
「鰭(ひれ)」や「鰓(えら)」など魚の体の部位ではなくて、体の中の「臓器」・・・
魚が水中で自由に遊泳できるために重要な臓器なんです。
読み方はひらがなで「う〇〇〇ろ」の5文字ですよ!
考えてみてください。
「鰾」の読み方の答えは・・・
正解は、「うきぶくろ」でした!
「浮き袋」って書くんじゃないの?と思われた方もいるでしょう。
海水浴で使う浮き輪や船に装備する救命具などを「浮き袋」と言いますが、魚の臓器に限って「鰾」という漢字が使われます。
気体をためる袋状の「鰾(うきぶくろ)」ですが、実はついていない魚もいるんです!
サメやエイなどの軟骨魚類には鰾(うきぶくろ)がなく、肥大した肝臓に脂を蓄えることで鰾(うきぶくろ)の代わりにしているんですよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「真面」
「真面」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(まめん)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「真面」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
ある状態を表す名詞・形容動詞で、日常的によく使われている言葉です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「真面」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「ま」です。
一般的にこういったタイプの人間は多くの人から好まれ、またこうなりたい・こうでありたいと考えている人も多いでしょう。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「真面」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「まとも」
です!
「真面(まとも)」はまじめなこと、真正面に向き合うこと、駆け引きなどをしないこと、といった意味の言葉です。
一般的には、社会的に正しくて健全であることや、それなりの品位・品格があることを表すこともあります。
似た言葉の「正しい」とは少しニュアンスが異なり、「正確である」ことというよりも、「まとも」とは「間違ってはいない」ことと言えるでしょう。
まともかどうかは基本的には社会的にどうかで判断され、それは地域や時代、世代、状況によって変わってしまうものだからです。
そう考えると、もっとも近い言葉は「普通」なのかもしれません。
「普通」も常に変化し続けており、定義が困難な状態ですからね。
最後はこの漢字!「老い次」
「老い次」
これ、何と読むかわかりますか?
「なんだ!簡単じゃん!」と思った方、
本当にその読み方で合っているでしょうか……?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「老い次」読み方のヒント!
「老い次」は、漢字自体が簡単。
なんの疑問も抱かず「おいつぎ」と読む方が多いのではないでしょうか?
これは不正解!
「老い」は合っているのですが、「次」が問題。
普通では読まない読み方をするんです。
さて、あなたは何と読みましたか?
「老い次」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「おいなみ」
です!
「老い次」は、
「年をとること」「年をとるまでの境遇」「年をとってからの時期」という意味です!
「老」という漢字が使われていると、なんとなくネガティブな言葉に感じられますよね。
ところが「老い次」は単に「歳を重ねる」という意味の言葉です。
実は元々「老い並み」と書くのですが「並む」を連用形にした言葉が「次」なのだとか。
「月次」と書いて「つきなみ」と読むのと同じ活用ですよね。
主に古文の中で使われることが多く、万葉集の中にも
「事もなく 生き来しものを 老いなみに かかる恋をも 吾は会へるかも」
という歌があるほど。
普段使わなくても、知っておくとかっこいい「老い次」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!