今回の難読漢字は「御老成」「石首魚」「砥礪」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「御老成」
「御老成」・・・
「おんろうせい」?「ごろうせい」?
残念ながらどちらも違います!
漢字を見ると、何だか立派なご老人のことを表していそうですが・・・
それも違うんです!
何と読むのか?どんな人を表す言葉なのか?
さっそく見ていきましょう!
「御老成」の読み方のヒントは・・・?
それでは読み方のヒントです。
「御老成」は、実は「年の割に大人びた子供」を呼ぶときに使う言葉なんです!
読み方は、ひらがなで「お〇〇」の3文字ですよ。
これでもう、分かりましたよね?
「御老成」の読み方の答えは・・・
正解は、「おませ」でした!
小さな女の子がお母さんの真似をした時、小学生なのに大人顔負けの発言をした時など、「御老成(おませ)」だと表現しますよね。
もともと「老成」という言葉も存在しています。
「年を取って経験を積み、熟達していること」という意味で、まさに立派なご老人を指す言葉なんですね。
そして、「老生」には「年の割に大人びていること」と言う意味も含まれているのです。
「御老成(おませ)」は、ちょっと砕けた日常使いの言葉だと言えます。
「おませ」に漢字があるなんて、初めて知った方も多いのではないでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2問目はこの漢字!「石首魚」
「石首魚」
これ、何と読むかわかりますか?
漢字は小学生でも書けるものばかり。
なのに組み合わせると読み方がわからなくなりますよね。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「石首魚」読み方のヒント!
「石首魚」は、見た目通り魚の名前です。
ところが「魚」は「さかな」とも「うお」とも読みません。
「いしくびざかな」ではありませんよ!
ヒントは4文字「いし〇〇」なのですが……
さて、あなたは何と読みましたか?
「石首魚」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「いしもち」
です!
「石首魚」は、
「スズキ目スズキ亜目ニベ科シログチ属の魚」という意味の言葉です!
日本では東北地方以南の海で釣ることができ、世界中の温帯付近に生息する魚。
年間通して釣ることができる、釣り人にはお馴染みの魚です。
和名では「シログチ」と言うのですが、釣り人からは「イシモチ」と呼ばれているだとか。
ちなみに「石持」と書くこともあるそうです!
なぜ「イシモチ」というのかというと、頭部に大きな耳石があるから!
特徴がそのまま名前になっているのは、とってもユニークですよね。
漢字も由来も単純だからこそ、覚えてしまえば簡単な「石首魚」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「砥礪」
「砥礪」の読み方をご存じですか?
「砥」は「砥石」という言葉を見かけることはありますが「礪」にはなじみがありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「砥礪」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「し○○」の3文字
- どちらの字も音読みです
- 「砥」と「礪」はだいたい同じ意味を持っています
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「砥礪」の読み方、正解は・・・
正解は
「しれい」
です!
金属や岩石などを切削、研磨するための道具である「砥石」という意味がありますが、転じて「学問や品性などを高めようと努力する」という意味も持っています。
「砥礪切磋」
「砥礪」は単独でも使われる言葉ですが、四字熟語として「砥礪切磋(しれいせっさ)」と使われることも多いです。
「切磋」は骨や角などを切ったり磨いたりするという意味から転じて「学問に励み徳義を磨く」「努力を重ねる」という意味があります。「砥礪」のように似た言葉を重ねて更に強調していますね。
四字熟語というと中国から来ている言葉が多いですが、「砥礪切磋」は江戸時代の儒学者、佐藤一斎「言志録」という随想録が初出となっています。「言志録」は指導者のためのバイブルと呼ばれ、西郷隆盛をはじめ多くのリーダーに現代まで読み継がれる本となっています。
磨きすぎて削れてしまうのは避けたいですが「砥礪」の読み方、この機会に是非覚えてくださいね。