今日の難解漢字は
「苜蓿」
「鎹」
「逓減」
「粥ぐ」
「屑屑」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「苜蓿」です!
「苜蓿」を何と読みますか?
あまり目にしない漢字ですが、実物はきっと知っているはず!
早速ヒントを見てみましょう。
「苜蓿」の読み方のヒントは?
1.「苜蓿」をひらがなにすると5文字になります。
2.「苜蓿」は俳句の世界で春の季語。
3.『そこには枯れ枯れになった苜蓿が一面に生えていて、』有島武郎「星座」より引用
正解は…
正解は「うまごやし」でした!
「もくしゅく」と読んでも正解です。
「苜」の音読みは「モク」、「蓿」の音読みは「シュク」、どちらも訓読みはありませんが、2つが組み合わさると「うまごやし」と読みます。
「苜蓿」の原産はヨーロッパ、日本に入ってきたのは江戸時代といわれています。
「苜蓿」の別名は、シロツメクサ、クローバー、オランダゲンゲです。それぞれ厳密には別種ですが、わざわざ区別するケースは少ないでしょう。
「うまごやし」という読み方の由来は、肥料や牧草に用いられたことから、「馬の肥やし(うまのこやし)」が元になっています。
ちなみに俳句の世界では、「苜蓿」を「クローバー」と読んでもかまいません。石川啄木が編集していた「苜蓿社」の雑誌名は「紅苜蓿」。
「紅苜蓿」を「レッドクローバー」と読んだそうです!かっこいいですね。
2つ目の漢字は「鎹」です!
「鎹」と書いて、なんと読むか分かりますか?
釘の一種で、実際に使った事はないかもしれませんが、木造住宅には使われている物です。
実は釘の名前として使われるよりも、ことわざ的な意味合いで使われることの方が多いかと思います。
釘に対することわざだと「豆腐に鎹」ですね!
もちろんかなづちではありません。
さて、「鎹」と書いてなんと読むでしょうか?
「鎹」読み方のヒントは?
「鎹」は、カタカタの「コ」の形をしており、両方の先端が尖っていて両方を木材に打ち込んで木材を繋ぐ役目をします。
なので「豆腐に鎹」は、豆腐に釘を刺しても意味がないということです。
暖簾に腕押しのような使い方をします。
しかし、もっと使われていることわざは「子は鎹」でしょう。
子どもが居る事によって、人と人とをつなぎとめることができます。
「鎹」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「鎹」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「かすがい」
です!
繋ぎとめるという意味もあり、いい意味で使われることが多いです。
子どもが居ないと口も利かない・・・という夫婦でも、子供が居ることで話をすることもあるでしょう。
ぜひ、覚えておきましょう。
3つ目の漢字は「逓減」です!
「逓減」と書いて、なんと読むか分かりますか?
漢字は難しいかもしれませんが、よく聞く言葉です。
「使えば使うほどお得になる!」
なんてシステムのもの、使っていませんか?
これも「逓減」です。
全く使わない方が得なのか、割り切って使い倒すのが得なのかよくわかりませんが、バラバラに使うよりひとつにまとめた方がいいのかも。
さて、「逓減」と書いてなんと読むでしょうか?
「逓減」読み方のヒントは?
「逓減」とは、数量が次第に減る事、または減らしていく事です。
これだけだとピンと来ないかもしれないので、身近な物で説明すると「逓減課金方式」があります。
逓減課金方式は、いわゆる使えば使うほど安くなるという事です。
たとえば、スマホの無制限を契約していたら、使えば使うほどお得ですよね。
ネットカフェでも1時間だけよりも、パックの方が時間に対する料金は安いです。
ホテルでも一泊だけよりも7日連続宿泊すれば、多少安くなるでしょう。
使ってくれる人には還元したいという意味では、嬉しい方法ですね!
「逓減」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。
さて、もうわかりましたか?
「逓減」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ていげん」
です!
無意識に「逓減」が使われていることもあります。
ぜひ、覚えておきましょう。
4つ目の漢字は「粥ぐ」です!
「粥ぐ」の読み方をご存じですか?
「粥」は「おかゆ」のことをあらわす漢字なので「かゆぐ」と読んでしまうと間違いになります。
それでは、何と読むのでしょうか?
「粥ぐ」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○ぐ」の3文字
- 「かゆ」と同じく訓読みです
- 「販ぐ」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「粥ぐ」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひさぐ」
です!
「売る、商売をする」という意味になります。
「粥」は「鬻」の略字で
- おかゆ(水を多く入れて炊いたご飯)
- 売る
- 養い育てる
という意味を持った漢字です。
「鬻」は下に鍋(鬲)があり、米の両側にある「弓」は米から湯気が出ているさまをあらわしています。まさに「おかゆ」を表現するための漢字と言えますね。
「米」のように元々意味のある漢字を組み合わせて別の意味を持たせた漢字を「会意文字」と言いますが、「鬻」も会意文字に分類される漢字になっています。
どうして「おかゆ」に「販」と同じ「売る」という意味があるのか、ということについては諸説ありますが、「売る」をあらわす文字と音読み(「イク」)が一致していたから同じように使われた、という説が有力なようです。
今ではあまり使われることのない文語的表現ですが「粥」という文字に意外な読み方と意味があることを是非覚えておいてください!
5つ目の漢字は「屑屑」です!
「屑屑」の読み方をご存じですか?
「屑」は「くず」と読む漢字ですがそのまま「くずくず」とはなりません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「屑屑」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「せ○○○」の4文字
- 音読みです
- 同じ読み方を繰り返します
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「屑屑」の読み方、正解は・・・
正解は
「せつせつ」
です!
意味は複数あります。
- こせこせと小さなことにこだわるさま。「―たる小人物」
- 忙しく働くさま。「―と家業に励む」
- 雨などが細かく降るさま。「―として梢(こずえ)を濡らす」
「屑」という漢字には「きれはし」「こまごま」「(役に立つものを取り除いた後の)役に立たないもの」などの意味がありますが、二つ重なることにより、特に「こまごま」という意味が強調されているようです。
どうも役に立たない余りものというイメージが強い「屑」ですが、この「屑屑」のように「小さい」「細かい」という意味が強調されることもあれば、料理用語「手屑(てくす、てくず)」のように「野菜や刺身などの細かい切れ端(再利用可能)」という意味を持つこともあるため、漢字のイメージだけで判断しない方がいいかもしれません。
イメージとちょっと違う意味を持つ「屑屑」の読み方も、是非覚えてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!