今日の難解漢字は
「無聊」
「屠蘇」
「小忠実」
「賓頭盧廻」
「螺貝」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「無聊」です!
「無聊」の読み方をご存じでしょうか?
「聊」の字は「卯(う)」に耳編がついたものですが、「むう」と読むのは間違いです。
日常生活では馴染みのない言葉ですね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「無聊」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 心が楽しめないという意味
- 無聊の慰めとして、近くの居酒屋へ立ち寄った
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「無聊」の読み方!正解は!?
正解は「ぶりょう」です!
「むりょう」と読む場合もあります。
意味はヒントで示したように、心が楽しくなかったり、暇で退屈な時間のこと。
「聊」という字には以下の意味があります。
- 少し、いささか、かりそめに
- たのむ、たよる
- 楽しむ
- 耳鳴り、耳が鳴る
「無聊」の場合は3番に該当し、さらに「無」の字が打ち消しているので、「楽しくない」という意味になるのですね。
無聊の類義語には、「有閑(ゆうかん)」「退屈」「徒然」「所在(しょざい)ない」などがあります。
2つ目の漢字は「屠蘇」です!
「屠蘇」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(しそ)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「屠蘇」読み方のヒントは?
ヒントは全体で2文字、「〇〇」となります。
ある飲み物の名前で、お正月に飲むことがあります。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「屠蘇」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「と」です。
飲み物といってもグビグビと飲むようなものではなく、縁起物として お正月にちょっと飲む風習ある、といった感じですね。
また頭に「お」を付けて呼ばれることが多いので、その呼び方なら ピンと来る方も多いはず。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「屠蘇」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とそ」
です!
屠蘇とは、お正月に飲む縁起物のお酒のことです。
「おとそ」と呼ばれることが多く、ご自宅で飲むことはもちろん、 初詣でにぎわう神社などで、振る舞われたりすることも多いですね。
日本酒を屠蘇として扱う、というわけではなく、屠蘇散(とそさん)と呼ばれるいくつかの薬草を 配合したものを日本酒や本みりんなどに浸して作ります。
最近ではお茶のティーバッグのような タイプの屠蘇散が、スーパーやドラッグストアで売られているようです。
家族の健康や長寿を願って、お正月でぜひ飲んでみてはいかがでしょうか。
3つ目の漢字は「小忠実」です!
「小忠実」の読み方をご存じでしょうか?
「小(こ)」と「忠実(ちゅうじつ)」で「こちゅうじつ」ではありません!
ちなみに「小(こ)」の読み方は合っているのですが「忠実」の方が難しいのです。
漢字の意味をよ~く考えたら、ピンと来るかもしれませんよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「小忠実」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 「筆忠実」という言葉もあります
- 「面倒がらずに真面目にこなす人」のこと
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「小忠実」の読み方!正解は!?
正解は「こまめ」です!
「小忠実(こまめ)」とは、ヒントの③でも紹介したように、面倒なことでも真面目にこなす人をいいます。
同じくヒントの②で示した「筆忠実(ふでまめ)」とは、こまめに手紙を書く人のことです。
また、「忠実忠実しい」は「まめまめしい」と読むことができますよ。
忠実(まめ)に動くことはモテる秘訣ともいわれるように、人との間を円満に保つコツといえそうですね。
4つ目の漢字は「賓頭盧廻」です!
「賓頭盧廻」を何と読みますか?
なかなか難しい漢字ですね。
とてもありがたいものですよ!
「賓頭盧廻」の読み方のヒントは?
1.「賓頭盧廻」をひらがなにすると7文字になります。
2.「賓頭盧廻」は、別名「お賓頭盧様」とも呼ばれます。
3.『散る紅葉払ひて願ふ御賓頭盧』菅野日出子
3.サンスクリット語では「ピンドーラ・バーラドヴァージャ」さんです。
正解は…
正解は「びんずるまわし」でした!
「賓頭盧廻」とは、毎年1月6日に長野県長野市の善光寺で行われる行事です。
賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の像を引き回し、参詣者は「福しゃもじ」で像に触れると無病息災で過ごせるのだそう。
賓頭盧尊者の像は、ツルツルで滑らかに光っています。
何故かというと、昔から「患部と同じところを撫でると病気が治る」といわれており、たくさんの人が撫でてきたから。
親しみを込めて「なでぼとけ」とも呼ばれますよ!
賓頭盧廻尊者は十六羅漢のひとりでしたが、非常に神通力が強いのをいいことに、力を弄んだせいでお釈迦様に叱責されたエピソードが残っています。
それだけ神通力が強いなら、きっと病気も治して下さる…と思わせるのかもしれません。
「賓頭盧廻」は、俳句で新年の季語です。
5つ目の漢字は「螺貝」です!
「螺貝」の読み方をご存じでしょうか?
「累」は「るい」と読むので「るいがい」と読みたくなりますが、間違いです。
よく見ると虫偏がついていますよね。
2文字目が「貝」なので貝の名前には違いなさそうですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「螺貝」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 小型の巻貝です
- お馴染みの美味しい貝
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「螺貝」の読み方!正解は!?
正解は「つぶがい」です!
「螺(つぶ)」という字には渦巻状という意味があり、「螺旋(らせん)」にも使われていますね。
「螺貝(つぶがい)」という呼び方は実は通称で、エゾバイ貝の総称としての呼び名になります。
それにしても、螺貝は身近な貝なのに、漢字で書くと実に読みにくいです。
「螺」が使われる貝には「田螺(たにし)」「栄螺(さざえ)」「法螺貝(ほらがい)」などがありますが、いずれも難読漢字だといえるでしょう。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!